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【定期】人生を健康に生き抜くために押さえておきたい最新データ10選【後編】
前回に引き続き、「健康」の分野で最近面白かったデータをダダーッとチェックしていきましょうー!
座ってる時間を減らすだけで早死にリスクを下げられる
座ってる時間が長いとやばいぞ!ってのはタコ耳でしょうが、また新たにここら辺の問題を扱った大規模なデータ(R)が出ておりました。
これはカナダのサイモン・フレーザー大学などの研究で、21か国の10万人以上を平均11年ほど追跡。みんなの一日の座位時間と死亡、CVDリスクを調べ、この結果が経済水準によってどう違ってくるのか?ってところまで調べたんだそう。
その結果をまとめると、大体こんな感じです。
1日のうち座っている時間が4時間未満の人に比べ、6~8時間座っている人は早死にや心血管疾患リスクが12~13%高く、一日8時間以上座っている人はそのリスクが20%ほど高かった
この関係性はすべての国で当てはまったが、特に低~中所得国において顕著であった
やはり座っている時間が長いと心筋梗塞や脳卒中、心不全等のリスクが高まり、総死亡リスクも高くなってしまうわけですね。ただし、どうしても長く座る時間が必要な場合、別途運動時間を設ければある程度のダメージは相殺できそうでして、実際に、
最も長時間座っていて、かつ活動量も最も少ない人のリスクが50%だったのに対して、最も長い時間座っていても活動量が最も多かった人はそのリスクは17%に過ぎなかった
ってな結果も得られております。また、今回の研究によれば総死亡リスクのうち8.8%を運動不足と長い座位時間で説明できたようで(ちなみに喫煙は10.6%)、改めて体をこまめに動かす重要性を痛感する研究でありんした。
肥満外科手術でがんリスクも下げられる説
長い目で見たときのダイエットの成功率は非常に低い!ってのが問題とされている中で、侵襲的に胃を小さくしてしまう外科手術はかなり効果的。ある研究では、この肥満外科手術を受けることにより「平均で」体重の4分の1を減らせたなんて報告もあったりします。
そんな中、最近のデータ(R)では、「肥満外科手術は体重だけでなくいくつかのがんの発症/ 死亡リスクまで減らせるかもよ!」って話になっておりました。
肥満ががんリスクを高める明確なメカニズムに関しては謎が多いものの、肥満とがんの関連を示した疫学研究は多いし、「予防可能ながんの原因として、肥満はタバコについで重要だ」なんてことも言われますから、今回の結果もそう驚くことではないのかもしれませんな。
これは肥満外科手術を受けた5,053人を含む30,318人を対象とした研究で、両郡の10年後の体重減少率やがんリスクを比べております。その結果はといいますと、
肥満外科手術群の方が24.8kg(19.2%)多く体重が減っていた
また、肥満外科手術群では肥満に関連したがんの相対リスクが32%、さらにがん死亡リスクが48%低かった
だったそうです。こうやって見ると肥満外科手術はがん予防において圧倒的な効果をもたらす神手術のような気もしますけど、絶対リスクで比べてみると、
肥満手術群の2.9%、対照群の4.9%ががんにり患していた
これらのがんによる死亡リスクの差はさらに小さく、0.6%の差しかなかった
って感じで、その他副作用の心配もあるし、現時点ですぐさま飛びつくべき手術!って結論付けられる段階ではないでしょうな。
とはいえ、ASMBSの学会発表なんかでも肥満外科手術によるがんリスクの低下は報告されているし、特に婦人科がんや甲状腺がんでは結構効果が大きそうな予感もしてたりしますが。。
ベーシック・インカムの健康面でのメリットってどのくらい?
「収入や資産が健康の重要な決定因子である!」ってのは過去数十年にわたって証明されてきたところですが、新たに「ベーシックインカムによっていくつの命を救えるのか?」ってデータ(R)が出ておりました。
これは米国における4つの収入支援政策を実施した場合の5~40年先の全死亡率をシミュレートした内容で、ここでは以下の4つのモデル政策が検討されてます。
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