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人生の質を上げる【オーセンティシティ度】を診断するための12問

「自分らしく生きよう!」「なりたい自分になろう!」ってのは、よく聞く話。ですが、そもそも「自分らしさ」とは何か?って概念が曖昧だし、できれば数字で把握しておきたいところ。

そんな中で今回は、心理学でよく用いられる、「オーセンティシティ」って考え方を確認してみたいと思います。


オーセンティシティとは何か?

そもそも「オーセンティシティ」って何?って話ですが、簡単に言ってしまえば、「どれだけ自分のなりたい自分で生きられているか?」みたいなこと。ただ、単に欲望のままに生きればいいというわけではなくて、周囲の制約と照らしたうえで、自分がどんな人生を送りたいのか?ってのを明確化し、それにどれだけ従えているか?ということであります。

つまり、「女性らしさ」「日本人らしら」「大人のマナー」みたいな外からの張力と、「自分の価値観」といった内からの重力の最適なつりあいを自分で決めたうえで、人生の選択をしていこうぜってことですな。

外部からのガチガチの束縛と、自分の価値観や信念、好み、インセンティブとの最適な関係を自分で決めてそれに従おう、と。なので、たとえ自分の本心とは違う行動をとったとしても、それが一貫して自分の真の目的に沿っているのなら別に問題はないってことですな。

例えば、本当の自分はだらだらするのが好きで、髪型や服装になんて興味がなく、普段は全身ユニクロ、髪はぼさぼさとしても、好みの異性に好かれるために髪をセットして、おしゃれをして、5分前行動をして、上品なふるまいをするというのはオーセンティシティにかなっているというわけ。


実際、オーセンティシティのレベルが高い人ほど、

■ 幸福感が高い
■ 自尊心が高く、自分に力があると考える
■ 将来に希望を感じる
■ うつや不安症などメンタルの問題を抱えづらい
■ ストレスをため込まない
■ PTSDリスクが低い
■ 疎外感を感じにくい
■ 感情が安定している
■ 人生は受動的ではなく能動的だと考える
■ 問題に適切に対処できる
■ より深い内省・考察をできる
■ 自己管理能力が高い
■ 人生の満足度が高い
■ 人間関係、恋愛関係がうまくいきやすい
■ ポジティブな感情が多く、ネガティブな感情が少ない

といった傾向が一貫して確認されております。オーセンティシティがいかに人生の質に左右するかがよくわかるでしょう。さらに、これらの傾向はアメリカ人、中国人といった人種、文化が違い、年齢や性別等が違いによらず同様に確認されておりまして、多くの人にとって重要な指標になりましょう。


オーセンティシティ度をチェックする12の質問

というわけで、「人生の質を左右するオーセンティシティ」のレベルを測ってみましょう。ここでは、マンチェスター大学などが開発した、古典的な質問票(R)を使うことにします。


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