人の感情が分かる、という性質。エンパスとは?
日本人の多くが「空気を読む」という特技を持っています。
日本に住んでいると当たり前に感じますが世界的には稀な性質です。
最近ではその性質のせいで日常生活に支障がある人々の事をHSPと呼び話題になっていますね。
HSPとは、Highly-Sensitive-Person「非常に敏感な人」という意味です。
ネットを見ていると「普通の事」「皆そんなもん」というコメントも多いですが、
「日本人に多いんだから当たり前だろ。」と思いますね。
というかHSPじゃない日本人の方がレアだろ。
そんなHPSとは別に、「エンパス」という言葉も浸透してきています。
同じく「繊細で、人の気持ちに敏感」という性質を持っていますがHPSとは少し違います。
分かりやすく違いを言うと、
HPSは、全てに敏感で科学的
エンパスは、自分事に感じてスピリアチュアル的
なぜ、スピリチュアル的かというと、エンパスの人の特徴を科学的に根拠づけることが出来ないからです。
エンパスとは、empath「共感力(共感力の高い人)」という意味。
その特徴は、
体調の悪い人の傍にいると自分にも同じ症状が出てくる
人の話を聞いていると、相手の感情が自分の感情と混ざり混乱する
自分の気持ちを聞かれても、本心が分からなくなる
人の話を聞くとデジャヴを感じる
なぜか他人の嘘が分かる
自分も気付かず、他人の隠された意図を汲んで行動してしまう
土地や場所の悪いエネルギーを受け取ってしまう
など、とてもスピリチュアル的です。
エンパスには、体調が分かる身体型や、気持ちが分かる感情型など種類があり、上記の全てが当てはまるわけではありません。
例えば、身体型なら
頭痛持ちの人と一緒にいると自分まで頭が痛くなってくる。
感情型なら、
相手が嘘をついているのがなんとなく分かる。
この特徴から「自分事に感じる」というのも頷けます。
例えば、隣に頭痛の人がいた場合
HSPの人は
「本人が言っているわけではないが、隣の人は頭が痛そうだ。」
と感じますが、
エンパスの場合は
「なんだか頭が痛くなってきたな。」
と感じるわけです。
更にスピリチュアル的なエンパスであれば、
「頭が痛い。この辺は何か悪い気が流れているのかも?」
と感じる。でもこの辺は正直気持ち悪いので言及しない笑
「エンパスは非科学的」と言ったが、
私は、「科学的ではないのは、現在の科学力がまだ未熟だから」と考えています。
実際、人間には「物音や人陰ではない”気配”がある」という研究もあるんですね。
人間のいる空間には、ほんの僅かな電気(準静電界)があり、それを「気配」として感じ取っている可能性があるんですよ。
この僅かな電気は人間には感知できませんが、
ナマズやサメなどの生き物はこの「準静電界」を感知しエサを捕っています。電界を察知する器官は、目や耳よりも古い原始的な感覚器だそうです。
「先祖返り」とかいう言葉もありますが、この原始的な器官をわずかに取り戻した人間がいても不思議ではないと私は思います。
エサを捕ることまでは出来なくても、「他の人間より勘が良い人間」くらいにはなるでしょう。
つまりエンパスの人は、人間の発している電気かなにかに反応して、頭が痛くなったり、相手の感情が入り込んだような感覚を覚えるのではないか?という推測です。
そして、日本人にHPSが多いなら、エンパスも多いのでは?
というのが私の考えです。
私自身もエンパスだと感じています。
エンパスの人は鬱になりやすいという話があります。日本人に鬱が多いのもこの辺が関係していそうですよね。
人の気持ちを「自分事」として捉えてしまうあまり、自分のエネルギーを使い果たしてしまうのだそうです。
周りの人が機嫌悪いとしんどい。
わりと、こういう人多いんじゃないでしょうか?
私もそうです。
でも、冷静に考えてください。
八つ当たりされたり、机をバンバン叩いたりしてうるさいのは別として
「他人が機嫌悪いからって自分に何か悪影響ありますか?」
ないですよね。
中には人に八つ当たりする幼稚な人もいますが、大抵の人は我慢して取り繕っているはずです。
であれば何の問題もなくないですか?
機嫌が悪い人には機嫌悪い理由があるんですし、
お腹が痛いのかもしれないし、早く終わらせないといけない仕事があるのかもしれない。
「無理して機嫌を良くしろ。」と言う方が横柄です。
では、なぜ機嫌が悪い人の傍にいると嫌なのでしょうか?
それは、
相手の機嫌に自分も引っ張られてしまうから。
空気が読めない人は、そもそも機嫌が悪い事に気が付きません。
空気が読める人は、
「なんか機嫌悪いからそっとしとこ。」と思います。
しかし、
HSPの人であれば、「あの人機嫌悪いな。何か悪い事したかな?」と考えてしまうし
エンパスの人であれば、「なんかイライラするなぁ。」と相手の感情に引っ張られてしまう。
だから、共感力が高ければ高いほど、
自分とは関係ないのに勝手に疲れてしまう。
だから、エンパスの人は鬱になりやすいのでしょう。
私は長い事、接客業をやってきました。
スーパーマーケットのレジ打ち、
アパレルの販売員、
風俗嬢、
チャットレディー、
どれも「人間と接する仕事」です。
今では本当にこの選択は間違いだったと思っています。
メリットもありました。
相手の必要としていることが分かる、という利点です。
相手が何をしてほしいのか、
どんなサービスを期待しているのか。
それが分かるお陰で、感謝されることも多かったです。
「なんでやって欲しい事が分かるの?」
「どうしてそんなに気が利くの?」
と言われることもありました。
しかし、単なる人助けと商売は違います。
相手のニーズを知り、それを「お金」に変えることが商売の真の目的です。
アパレル時代、店長にしつこくしつこく言われていたのが
「お客さんに話しかけて、とにかく試着させろ。」
という言葉。
まぁ、これを読んでいる皆さんもそうだと思いますが、
アパレル店員嫌いな人めっちゃ多いんですよね。
私は自分から話しかけてコーディネートしてもらうタイプですが、
自分で勝手に見て回って、好きにしたい人が多数派です。
こういう時に強い販売員ってどんな人だと思いますか?
相手の機嫌なんか考えず、ガンガン営業出来る人なんですよ。
いわば、
エンパスが感じ取りやすい人ならば、
販売員は人を感化させやすい人。
エンパスとは真逆の性質である必要があるんです。
ユニクロのように、接客をあえてしないことで繁盛した店もありますが、
ほとんどのお店は
結局、話しかけた方が売れるからやっている
んですよね。
どれだけ嫌われようと、結局金になるのは接客上手なんです。
接客上手というのは「買いたい」と思わせるのが上手な人。
エンパスって別に、
「上手く買わせる方法が分かる」わけじゃないんですよね・・・
「相手がどうして欲しいか分かる」だけなんです。
だから、接客してヒシヒシと感じ取るのは
「『話しかけるな』と思ってる」ってコトだけ。
しかも「自分事」に感じているので自分自身を「ウザい」と思ってしまう。
分かっていて話しかける苦痛たるや。
客に「もっと話したい」と思わせて買い物を楽しませる店舗のエースと、
客の「話しかけるな」という負の感情に引っ張られて鬱になる新人販売員の私。
売上の差は歴然。
たま~に見かける「仕事楽しい!」みたいな人ってああなんだろうな。と思う。。。
病まずに電話営業とかできる人はマジでエンパスと真逆の性質何だと思う。
まぁ・・・それがいわゆるサイコパスなんですけどね。
とにかく、もうあの仕事は出来ないなって心底思います。
そんで今はチャットレディー。
正直やっぱりコレも、
「やって欲しい事が分かる能力」
ではなく
「やって欲しいと思わせる能力」
が必要だなって思います。
だって、野郎共の思っていることはただ一つなんですから。
「なるべく安くヌきたい。」
もしくは
「なるべく安く話したい。」
そんなニーズに合わせてたら商売になりません。
たまにお金持ちでじゃんじゃんお金使いたい成金タイプもいますけど、そんなの待っていたら年取っちゃいますし。
今は経験もあるのでだいぶクソ客のムーヴもかわせるようにはなりましたが、それでもなかなかツラいです。
結局、この記事で何が言いたかったかと言うと
エンパスに接客・営業は向いていないって話。
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