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この部屋でのこと

昨日は遅くまで仕事をしていたので、気遣って待機としていただいた。
明け方家に着いて、とりあえず着替えて眠ろうとしたけれどなかなか眠気は訪れず、何度も何度もSNSをひらいてはなにか通知がないか確認をしてしまう自分のことを「病気だな」っておもった。
なにがそんなに不安なのだろう。
いやそもそも不安なのだろうか。
わからないけど、「なんでもいいから誰か」とおもう表面上の心と、たぶん深層にある本当に求めているものはほかにあるという予感、というか実感はどこかついてまわっているようだ。

引越しを考え出したり高校の頃の友人と連絡を取るようになったりして、過去にまきこまれるように思考をとばすことがふえてきた。
それはときにたのしくもあり、たのしみでもあり、かなしくもあり、なきたくもなる。

ずっと部屋にかけてある季節外れの風鈴の音が、なぜだかとてもいとおしく感じられる。
まだどこも内見をしたりはしていないけれど、この部屋のことはかなり好きなんだどおもう。
大好きなんだろう。
この街のことも。

それはやっぱりつみかさねてきた時間があって、人がいて、そういうものに裏打ちされている充足感なんだろうとおもう。

あぁ、ちゃんとやってこれたじゃん。
わたしはわたしをつくってるって。
そうおもえることは、このさきをいきていくためのちからにきっとなるってそうおもえた。

開け放した窓のカーテンの隙間から見える青い空を目にして、そんな感情をあじわっている。

また、お目にかかれますように。

おくり化粧師 Kao Tan

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