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北海道の中川町に、地元の木と土を使って小屋を建てる「なかがわスタイルの小屋」プロジェクト5

前回までの流れ:札幌のヤマで会ったフリーの木こり「足立」さんに教えてもらい、厚真町で“馬搬”という方法を選んで林業を営む「西埜」さんの元へ。
初回はコチラから。

西埜将世(にしのまさとし)さんが選んだ、この馬搬というやり方は、切った木を木々の間を縫って馬が運ぶから、山が荒れない。さらに重機がいらないから化石燃料を使わず環境負荷が少ないそう。ヨーロッパでは、この昔ながらのやり方が見直されている国もあると教えてもらいました。

西埜さんとウクル

実際、西埜さんも過去にイギリスやスウェーデンに視察に行っています。

この写真に写っているのは、一緒に働いている女性。大きな馬との作業は大変そうですが、実際、ヨーロッパでも女性や高齢者の方がプロとして活躍しているんですって。

ただ、作業効率など難しいことは多そうで、やり方を模索しながらやってらっしゃいました。

そして、、、

足立さん西埜さんの現場を見たら、大きく会社でやっている人にも会いたくなりました(すぐ会いたくなる癖)

ダイナミック!見たこともないような機械を使ってその一帯の木が切られていました。(写真撮り忘れ……)

個人でやる人、会社として重機を使いながら大きくやる人、それぞれお会いして一番驚いたことは

これらの丸太が、1本5000円とか1万円

だということ。

安い。どちらのやり方にしろ、安過ぎる
これだけの作業をして、この値段か。
だから、林業は行政の助成金が無いと成り立たないとよく聞くんだな、と。

なるほど、このままでは林業を町の産業の中心とするのは、なかなか難しそう。そこで、また勝手に考えました。

木の価値を高められない?

農作物との違いを考えました。
野菜などは、国産という表記だけでなく、北海道産とか、もっと細かく◯◯町産、今では「◯◯さんが作ったトウモロコシ」など、人の名前まで出たりする。

なぜ木は、どこのものか、言わなくなるのか?


北海道産のナラ◯◯町産のタモとか、さらに◯◯さんが◯◯の山で切ったクルミとか、そこが表に出てくると、価値は高まらないのかな?
それができれば、

木を切る人。その木で家を建てる人。家具を作る人。うつわを作る人。アクセサリーを作る人。薪を作る人。精油をとる人。
木を中心とした産業で町は成り立たないのかな?
前々回のnoteより

これが可能になるのでは……

そこで、北海道各市町村の林業について、また検索しまくったんです。
すると、こんな一枚の絵が出てきました。

森林文化の再生

中川町産材ブランドの確立
まさに、○○町産のナラとか、そういうことやん!

家具作家との連携、木工クラフト作家の育成
いや、まさに!

あっ、山の木の絵が針葉樹広葉樹も混ざってる!
もしかして!

調べると、

中川町は町有林については皆伐しないと決めた。
自然交配をすすめる。

おお!気が合いそう!
なんと、この絵を描いたのは中川町役場の一人の職員さん。
おお!会いたい!(出た!また、すぐ会いたがる癖!)

さらに調べて行くと、

「ん?あれ?うちの事務所とお仕事してる。。。」

僕が所属している「クリエイティブオフィスCUE」。
初回に書きましたが、大泉洋さんらTEAM NACSさんも所属している北海道の芸能事務所です。
町の公式ソングを所属アーティストのChimaが作り、まさにこの時、中川町の木を使ってギターを作っているとのこと!

事務所に行って、スタッフさんに聞くと、

「そう、プロモーション事業を請け負ってるの」

「プロモーションを?だとしたら、中川町の林業を中心とした取り組みを、森林文化の再生のあの絵を、もっと知ってもらえたらいいと思います!」

「そうなのさ、林業の取り組みがすごいんだよね。でも林業ってなじみがなくて難しいでしょ?どうやったらいいかなぁ」

「企画書を書いてきます!」

北海道の中川町に、地元の木と土を使って小屋を建てる「なかがわスタイルの小屋」プロジェクト


どーーーーーん!


こうやって、この企画が始まりました。
奇跡的なご縁と、
「やりましょう!」とすぐに動いてくれた中川町、事務所に感謝感謝です。

ここから、さまざまな凄い方たちの協力をお願いしに行くことになるんですが、それはまた次回。

と、その前に!突然ですが、
小屋が完成しました!

え?いや、noteの流れと合わせろよ

という声が聞こえてきそう。

noteですべて紹介して、最終回で完成”っていうのがキレイな流れだろ

という声が聞こえてきそう。

はい、そうしようと思ってたけど無理でした。。。


正直!!!

まあ、途中で一度、小屋を見てみるっていうのもいいじゃないですか。笑

で!小屋の完成を記念して、生配信を行ないました!
Chimaも出てくれて、さらに歌ってくれました。
中川町の木と土でできた小屋で、中川町の木で作ったギターの音色を聞く。
とても良い時間になってます。

アーカイブを残したので、ぜひご覧下さい。

オクラホマ河野 on Instagram: "初めてのインスタライブが無事に(?)終わりました。 なかなかな雪の中から始まりましたね 笑 たくさんの方が参加して下さって嬉しかったです。ありがとうございます! インスタライブとしては長くなっちゃったかなぁ?💦 伝えたい事が盛り沢山で、あれでも抑えたんですが💦 noteには詳しく書いているので、ぜひご覧下さい。そして、シェアなどして下さったら嬉しいです。 https://note.com/okurahomakawano/n/ne69c2ce4a7a0 去年、中川町の木でギターを作ったChima @chimaty 中川町に10日ほど滞在して作った「きみの記憶」をあの小屋で歌ってくれて、とてもとても良い時間でした。僕は歌リハの時しか聴いてませんが😅(なぜかは、ぜひアーカイブをご覧下さい^_^) これからも、色々と中川町のこと、そして美味しいものやアクティビティなどもお伝えします。 中川町で、この小屋で皆さんとお会いできますように。 #道北 #中川 #中川町 #北海道愛がとまらない #写真 #北海道 #絶景 #小屋 #小屋作り #hut #cabin #cabinporn #建築 #土壁 #hokkaido #nakagawa" オクラホマ河野 shared a post on Instagram: "初めてのインスタライブが無事に(?)終わりました www.instagram.com

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