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北海道の中川町に、地元の木と土を使って小屋を建てる「なかがわスタイルの小屋」プロジェクト4

前回までの流れ:林業に興味を持ち、フリーの木こり「足立」さんに会いに、札幌の森へ。
初回はコチラから。
outwoodsの足立成亮さん

今回のnoteで、色々と足立さんのことを書こうと思ったんです。
が、正直、僕はまだ足立さんを捉えきれていません!(笑)
これまで5回ほど、この現場や他の山で作業している時にも会いに行ってるんですが、全てを理解していない。まあ、全てを理解するなんて、どんな人を相手にしても無理だと思うんですけど……。
雑誌の取材でもないから、なんだか質問攻めにするのも嫌だし、足立さんと過ごす時間のなかで、これからもじんわりと感じとろうと思ってます。

ざっくりとだけご紹介すると、足立さんは以前、ギャラリースペースを運営したり、写真を撮って発表していたそう。それから、林業の会社に入り、2年ほどヤマの現場で作業。その後、役場の林務課の臨時職員として1年間、町有林管理や森林整備計画業務などを担当して、フリーの木こりへ。

この記事を読むと、足立さんが纏う空気のようなものを感じ取れるかも。

僕が足立さんと話して今のところ理解したこと、感じたことだけを少し羅列すると

  • 足立さんは、この山の管理を任されて、森林作業道をつくっている(伐り出した木を運ぶため、山を管理するにはまず道をつける必要がある)

  • 足立さんがつける森林作業道は、最低限の車や重機が入れる幅だから細い(林業機械化や高効率低コストにする為には、大きな機械をいれて作業をするから大きな道が必要)

  • 山を壊さない。美しい景色を守る道

  • その道は傾斜が緩く、優しいカーブを描いている

  • その道は美しい

  • その道は優しい

photo : mayumi yamauchi
  • 木が生い茂っている様子を見て、足立さんには道が見えるそう(サポートメンバーの野中さん情報)

  • 足立さんは、アーティストの空気を纏っている

そんな感じ。
で、その道があることで、人と山を繋げることができる。森と街を繋げることができる。こんなイベントもされています。


その時から、今も、森のことをいろいろ勉強しています。勉強しても勉強しても、わからないことだらけ。それでも、わかったことをほんの少しだけ書くと、



とても、ややこしい



いやいやいやいや!これでは終われない!
それはわかってるんです!
ただ、一番わかりやすそうな「天然林」「人工林」。この「天然林」という言葉でさえ、使われる場によって定義を変えたりして、本来の「天然林」という言葉の意味から少し離れて使われていたり、「天然生林」「原生林」なんていう言葉もあって人によってはそれらを曖昧にして使ったりして、、、ほら!もうややこしいでしょ!?

ディープな部分にはあまり触れないようにして(間違ったこと書きそうだから 笑)、ややこしくならないように書きますね。

まず「人工林」は、人の手で種を撒いたり苗木を植栽したりして育てている森林です。(北海道でよく見るのは、カラマツやトドマツなど針葉樹の人工林)
植林して、皆伐(一定の区画にある樹木を全て伐採すること)して、という流れが多いと思います。

そうじゃない森林は、「天然更新」でできていることになります。
「天然更新」というのは、自然に落下した種子から木を育成させること。

次に、「針葉樹」「広葉樹」について。これはみんな一度は学校で習ってますよね?「針葉樹」は、マツなどがそれで、細い葉で冬も落葉しない、みたいな。あのですね、


カラマツ、落葉するんですよ。


えーーーーー!話をややこしくする〜!!

一方、「広葉樹」はその名の通り、広い葉の形のもの、みたいな。あのですね、


イチョウ、針葉樹なんですよ。


えーーーーー!また、ややこしくする〜!!
葉っぱ、全然、針ちゃうやーん!!


ほんと、難しい。ちなみに、僕が大好きなミズナラの木は、広葉樹です。

ロケで訪れた中頓別町の、
推定樹齢500年をこえるミズナラ

昔、北海道産のミズナラ「小樽オーク」と呼ばれ、海外でも人気になったんですって。(漫画「ゴールデンカムイ」にも出てきた気がする!)
人気だから、立派なミズナラが、とにかく伐採された時期があったそう。


基本の基本みたいな事がこうやってあって、僕が今思っているのは(もっと勉強したら変わるかもしれない)

  • もちろん現状として、植林して、皆伐してという林業も必要なんだろうけど、個人的には天然更新するヤマが増えたら嬉しいな(全部がそうなればいいとは思っていない。何事もバランスという考え方。)

  • いろんな山があっていいんだけど、個人的には、マツなどの針葉樹とナラやクルミなどの広葉樹が混ざっている針広混交林が好きだなあ。

  • 大きなミズナラが、数百年後に増えていたらいいなあ。

細かく言うと色々あるんですが、ざっくりと大きなものだけ言うと、
そんな感じ。


その後、足立さんが教えてくれた情報から、胆振東部地震の震源地となった厚真町に、馬搬で林業をしている人がいる事を知ります。
なんと、切った木を馬で運び出している!
(そんなの、昔の話だと思ってた。。。)

はい、会いに行きました。(すぐ、会いに行く 笑) 


西埜馬搬

いや、画力、すごっ!
メチャクチャ、かっこいい!


気になるでしょ?
続きはまた次回

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