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世界一周紀行 1章 アジア+a ⑨ (イスラエル・パレスチナ)

【9月】
8日 アテネ→エルサレム🇮🇱
9日 エルサレム
10日 ベツレヘム🇵🇸
11日 エルサレム→ベールシャバ🇮🇱
12日 ベールシャバ→エイラト


【9/8】

朝、寝不足のままゲートへ向かう。
窓口でチケットを発券すると思い込んでいたが、発券機で購入しないといけなかったらしく、ギリギリまで窓口を探してしまい遅れそうに。
搭乗時刻ギリギリで飛行機に乗りイスラエルへ。寝不足もあって機内の座席に着いたと同時に爆睡。 離着陸すら気付かず。

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空港は大きくてかつ綺麗。先進国。
入国審査が厳しいと聞いていたが、思ったよりもあっさりで少し質問されただけ。10分ほどで入国。

空港のwifiを使い、トルコにいた時からの不安材料だったキャッシュカードの引き落とし申請が無事通る。安堵。

喉乾いたので空港の水を購入しようとすると、なんと150円ほどかかる。日本と変わらない物価の高さ。物価高いとは聞いてたが心してかからねば。

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バスに乗りエルサレムへ向かう。市バスがWi-fi対応かつUSBポートまであり至れり尽くせりでありがたい。エルサレムに入っても街並みには目もくれず落語聞いたりゲームしてしまってるあたり、悪い意味で旅慣れしてしまったような気がしてなんだか悲しい。

バス乗り場には大量の軍人がいて、イスラエルに来たことを実感する。女性の軍人もすごく多かった。30分ほど歩いてゲストハウスへ。

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ゲストハウスの近くの街並み。近代的。

チェックインまで少し時間があったので荷物を置いてご飯を食べに行く。ローカルなファラヘルサンド(豆で作った中東のコロッケ)の店へ。

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500円ぐらいだけど相場を考えると安いし何より量が多くて美味しい。

店にいたお婆ちゃんが話しかけてくれる。店員さんもそうだったが、皆英語が普通に使え、教育水準が高い国に来たなと感じる。
アメリカやイギリスとの関係性もあルカら英語話者が多いとお婆ちゃんが話してくれた。

宿に戻り、数独をしながら睡眠。

起きると日本語での会話が聞こえる。
久しい日本語に懐かしくなり、会話に参加。
1名は同じ大学の同じキャンパスに通っている4回生で、もう一人は同い年で自分の地元の大学生だった。両方ともに共通の知り合いがいて、なんだか不思議な感じがする。少しばかり談笑。

その後スーパーへ買い出し。カップ麺2杯とビールという体に悪そうな晩飯。

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ビール飲んでると日本人女性に話しかけられる。高校からオーストラリアで生活をしていた帰国子女で、定住先を探してヨーロッパをぶらぶらしてたらしい。
元々は日本で起業してたけど、震災を機に生きづらくなり日本から出たというなかなか濃い人生送ってる方。帰国子女だからこそ日本での生きづらさを話していて、そういうこともあるんだなと興味深く思う。日本人の集団行動が合わずに、日本内でも帰国子女同士でコミュニティ作る傾向があるらしい。明日出国するらしくて日焼け止めをいただいた。

たまに日本の人と話すのも息抜きになっていいなと思う。常にいるのは海外っぽさがなくなる気もするが。

【9/9】

今日はエルサレム旧市街へ。市街地へ入ってまずご飯。

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hummusというペースト状のマメを使った料理のセット。美味しかったけど1000円近くする。。。 

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旧市街は大きなバザールのように思える。宗教によって居住地域が分かれており、それぞれに特色があるので面白い。

ユダヤ教の聖地である嘆きの壁へ向かう。

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画像ではわかりづらいが、男性用エリアと女性用エリアに分かれている。
分断していて宗教的に男女の差が激しいのかなぁとか考えていたが、その割には境界線に男女が集まって手拍子を叩きながら歌っていて楽しそうだった。

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壁ではみな思いを馳せながら壁に手を当てている。

イスラム教の聖地、岩のドームへ。

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ムハンマドが昇天したとされる地。
道を調べてたら通りがかった人が行き方教えてくれた。親切だなぁと思って感謝を伝えると、チップくれと要求される。観光地ビジネスはイライラすることが多い。

暑くなってきたので、岩のドーム近くの日陰で休憩。
すると、おじいさんに話しかけられる。
英語があまり聞き取れなかったが、自分はイスラエルではなくてパレスチナ出身ということを強調してたのが印象的だった。リアルな対立が垣間見える。

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次にキリストが最後の祈りを捧げたとされるオリーブ山へ向かう。

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道中のゲッセマネ。ユダに裏切られ、この場で捕らえられたらしい。
キリスト教の世界観を感じる。

オリーブ山登ったあたりで、汗が止まらなくなってくる。正直あまりの暑さに早く帰りたくてたまらなかった。

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登頂後すぐに下山し、キリストが生き返ったと言われる教会で1時間ほど涼んで、身体的に自分も生き返る。

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ちょっと熱中症っぽい症状が襲ってきたので、ゲストハウスまでの道のりが地獄。帰ってきてから休息をとり、調べ物をしてから就寝。

【9/10】

朝のバスでパレスチナにあるベツレヘムへ。
荷物チェックとか入るのかなと思ったけど全く何もなく到着。

歩いてるとひっきりなしに現れるタクシーの客引きに辟易しながらキリストの生誕教会へ向かう。

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教会は人の行列。スペイン人が多かった印象。

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1時間以上並んでからメインの場所に入れたが、宗教心があるわけでもないのと、時間も余裕がないのでそそくさと出る。

入場口が狭いのに半円状に人が並んでいて全く整備がされてなかった。
もっといいやり方ないのかなと。

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その後は歩いてバンクシーの壁画を観に行く。

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花束を投げる兵士の絵はなんとガソスタの横に。暑い中歩いてくることを想定して、ガソスタのおっちゃんが水を売っていて、賢いビジネスの仕方だなと感心する。買ってはいないが。

帰りは30分ほどかけて坂道をのぼる。暑すぎて汗が止まらない。昨日と同様な症状になるのは怖かったので、途中でりんごを買って水分補給しながら進む。

ふと気づいたが、イスラエルからパレスチナに入って急に物価が安くなった。水は半額ぐらいのレベル。

乗合タクシー乗り場へ到着。昨日話した大学生から聞いたバッティールという田舎町へ行ってみる。

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バスを降りると小・中学生の集団がに囲まれずっと話しかけられる。
外国人が珍しいところを見ると田舎町だなと思う。

バッティールにある段々畑が世界遺産になっているらしく、どこかわからなかったので中学生に聞いて向かう。

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何も整備されてなくて何が世界遺産なのかって感じ。お婆ちゃんの家の畑とあまり変わらない。

田舎道をあるけども、人はほとんど見かけなくて、見かけても下校中の小学生ぐらい。ただ、見かけるとみんな話しかけてくれて温かい雰囲気が心地いい。

果てしなく続く段々畑の中に、使われてるかどうかもわからない鉄道があり、スタンドバイミーの映画を思い出す。

お腹が空いたので近くにあったレストランへ。

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世界遺産の段々畑を眺めながら肉を食う。味付けが中華風で美味。田舎町で期待していなかった分、美味しさに驚く。米と一緒に食べたかった。。

 人の暖かさに触れ、惜しみながらもベツレヘムへ戻る。

まだ時間があったので、バンクシーの別の作品を探しに歩くことに。

歩いてるとイスラエルとパレスチナを隔てる壁一面に平和について描いた絵が描かれてある。
隣にクラフトショップがあり、店員さんにコーヒーをご馳走になった。
どうやらこの人が書いてるそう(真偽は不明)。
特にしつこいセールスを受けることもなく、クラフトショップの作品を見てから店を後に。

そのあと本格的に壁に沿って歩くことに。

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2ヶ月間の旅の中で一番心が動いた時間になったように思う。
悲痛な叫びや平和を願う感情が壁一面から伝わってくる。一言一言のメッセージが胸に突き刺さり、一歩一歩歩くたびに足が震える。
バンクシーの壁画ももちろんよかったが、人の感情がこんなに伝わってくる作品を初めて見たように思える。
アートの力を感じた。

ふわふわした気持ちのままエルサレムへ戻る。出国時はバスに入国チェックのため軍が入ってきた。さっきパレスチナ側であの作品を見たあとなのでなんとも言えない気持ちに。ゲストハウスに帰ってきてからは明日の準備だけして調べ物をしてから就寝。

【9/11】

朝起きて銀行で大量の通貨を下ろしてからbeer shaveという街へ向かう。

バスターミナルが大きく、ショッピングモールみたいになっている。

2時間ほどでbeer shaveへ到着。カウチサーフィンという無料で宿泊者を受けしている人のマッチングサイトがあり、そのサービスを使って今日は地元の人の家に泊まることになっていた。

コワーキングスペースのweworkを利用して勤務しているとのことだったので行ってみることに。彼はあいにく今日はいないらしいが、見学ならできるとのとこで少しだけ見学させてもらうことに。

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コミュニティマネージャーの方に案内してもらった。いろんな用途に合わせて部屋が設置されていて居心地が良さそう。コミュニティを大事にしているコワーキングスペースと知っていたので、どのように作っているのか聞いたところ'we meke’という答えが返ってくる。理念を体現しているような説明で良いなと思った。

次に博物館へ向かう。宗教と現代アートの統合といった形。

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製作者がなんらかのメッセージ性を持たせて作っているので、考えるのに時間を使うことができて面白い。

泊めてもらう人が、帰ってくるのが21時過ぎそうとのことで適当に時間を潰す。19時ぐらいには辺りは暗くなってきて人通りも少なくなってくる。日が暗くなるの早くなった気がする。
バーで時間を過ごす。英語を話せる人が多いので繋がれて面白い。バーのマスターが合気道していたので日本にも詳しくて色々と話したり。

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そのあとカウチサーフィンの方の家へ。

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地元のビールと簡単なつまみを用意してくれた。イスラエルにベンチャー企業が多い理由だったり、宗教の話などで盛り上がった。

【9/12】

朝バスに乗りエジプトとの国境の街、エイラトヘ向かう。

いかにもリゾート地といったような雰囲気で、トルコのチェシメを思い出す。宿もプール付き。

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宿で少しの間ゆっくりしてからショッピングモールにあるマクドナルドへ。

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1000円かかり、日本より高額、、

ショッピングモールの横のビーチ。

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帰り道、夜にも関わらず蒸し暑さが襲ってくる。エジプトに突入するんだなという気持ちがたかぶってくる。帰ってからは特に何もやる気が起こらずすぐに就寝。翌日はいよいよアジアを抜け、エジプトへ。

1章⑧ギリシャ編へ                2章①エジプト編へ

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