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世界一周紀行 3章 中南米 ⑩(キューバ~帰国)

【2月】
28日 ハバナ🇨🇺
29日 ハバナ→ビニャーレス

【3月】
1日 ビニャーレス→ハバナ
2日 ハバナ
3日 ハバナ
4日 ハバナ→トロント(トランジット
5日 トロント→日本🇯🇵
6日 日本



【2/28】

ツーリストカードを購入し、無事チェックイン。

そしてカンクンを出発。

最後の国ということもあり、少しソワソワする。
キューバはネットが使えないので、次に友人に連絡する頃には無事日本に戻ってくると報告しているはず。

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無事首都のハバナの空港へ着陸。
入国時、みんな入国ゲートへ向かっているのに自分だけ別の場所へ連行される。

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周りにも同じように連行されている人がおり、見渡すと全員アジア人。
コロナの流行もあってかアジア人のみ別個で細かい情報聞かれるそうで、前にいた台湾の女の子と苦笑い。

そもそも南米にずっと滞在していたこともあり、一瞬でヒアリングは終了。
お金おろして、空港の外へ。

ローカルバスに乗り宿へ向かう。

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バスの中の人にバスの値段を聞くとバスの運賃を払ってくれた。
バス内で結構こちらを観られるし、急にアウェイ感がある。
観光客多いと思ってたのに全然いない。ローカルバスに乗り込んでいるからかとは思うが。

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空手の道場通ってる人に話しかけられたりしながら、1時間後ぐらいに宿到着。

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周辺は想像していたキューバと違い、意外とゴミゴミしている。

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エジプトとに近い雰囲気。

少し休憩してから宿のお父さんオススメのレストランへ。

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チャーハン的なのを頼む。宿にいたオランダ人も途中で来て、色々話した。人と話すのがすごく好きそうな人で、スペイン語を使おうと頑張るし、向上心を見習いたい。

彼も明日自分と同じくビニャーレスという町へ行くらしい。
オランダの人と別れたあとは、その辺1時間ほどぶらぶら。

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経済制裁を受けており車の輸入ができないので、昔アメリカから輸入していたクラシックカーが現役で走っておりかっこいい。

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水を欲しかったのにスーパーに全然ない。
そもそもスーパーに商品が少なすぎる。
さっそく社会主義国の洗礼を受ける。


【2/29】

6時半ごろ起床。出発の準備してからは宿でゴロゴロ。

8時半ごろに乗り合いタクシーが来たので出発。
オランダの彼はまだ寝ていた。

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クラシックカーにて首都のハバナからビニャーレスへ。
内部は結構古びているが、座席ふかふかで座り心地が良い。

風を浴びながらキューバをドライブ。その言葉だけでテンションが上がる。

2時間半ほどでビニャーレスに到着。
乗り合いタクシーになぜかタバコ見学も含まれてるらしく、工場を見て回る。

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そのあと葉巻とグアバで作った蒸留酒とモヒートをいただく。
ガイドの人がこのタバコはあんまり強くないとか言っていたが、そんなことはなく、かなり咳き込んだ。
アルコール回ってるのかタバコの影響なのか頭がふらふらに。

工場見学終了したのちにハバナの宿で紹介された宿へ。

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各宿のオーナーが色んなエリアにコネクションがあり、それぞれがそのコネを元にカサ(スペイン語で家)と呼ばれる宿を訪ねるシステム。ネット環境に乏しいキューバだからこそ。
またゲストハウスなどとは違い、一般の家庭のゲストルームを使わせてもらうのでホームステイさながら。

宿のホルヘさんに迎えられ、今日の旅程について相談。これもキューバならでは。
30分後にホーストレッキングのツアーが出来るとのことなので、参加することに。
空腹で死にそうだったので待ち時間に、サンドイッチを作ってもらった。

そしてトレッキングへ。

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僕1人だけのプライベートツアーだった。
乗馬し淡々と進んでいく。渓谷がとにかく綺麗で壮大。

そして再び別のタバコ工場へ、 こちらはかなり渓谷の奥にあり、ローカル感が漂う。

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前回と同じく、タバコ見学の後に、タバコとグアバの蒸留酒をいただく。
今日はじめてしったが、タバコはタバコの葉を乾燥させて作るらしい。
タバコの吸い口に蜂蜜塗って香りも楽しむっていう乙なことをしていたが、残念ながら蜂蜜の味は分からず。

売り上げは政府に90%、農家に10%の取り分らしい。

初めの場所よりタバコも安く、ローカル感あったのでお土産用に10本購入。

トレッキング後はマップ見ながらビューポイントを何個か巡る。
とは言えマップ上の道が崩壊してたり、道だと思ったのに扉があったりとなかなか進めなかった。イタリア人のおじいちゃんと仲良くなったり。

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イタリア人のおじいちゃんと別れ、さらに高地へ進んでいく。

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高台から見下ろしたビニャーレス渓谷。


帰り道を歩いていると近くにバス停があり、二人が待っているよう。
だったので、宿の近くを通るか聞くと、通るようだったので待機。

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30分後に無事乗車。
途中で気付いたが、二人はバス待ってるんじゃなくて、向かいにあるインフォメーションセンターの職員だった。笑
全然仕事してないし、のんびりしてていいなぁと。

帰ってから周辺のレストランへ。

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まさかのWi-Fiが使えた、、 ピザを食べて帰宅。
結局オランダの彼は来ず。

【3/1】

朝起きると宿のお母さんが朝ごはん作ってくれていた。

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朝昼兼用で大丈夫な量。ホルヘさんご夫妻に別れを告げ、バス乗り場へ。



バスターミナルを乗り継ぎ、大型のバス?に乗り込む。
結構きつい感じの移動かなと思ってたが、意外と快適。

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寝たり景色見たりしながら4時間ほどでハバナ市内へ到着。

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革命広場で写真撮ったりしてから宿へ戻る。

行列の中並んで頼んだピザとアイス入りのシェイク?

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ピザは生地が柔らかくて絶品。ただ量が多くてしんどい、、

夜8時ごろにその辺ぶらぶら徘徊。
バーなどはほとんどが夜10時開始らしく、
面倒になったのでビールだけ売店で買って宿で飲んだ。


【3/2】

今日は1日観光。

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売店にあったピザ。1ドル以下でまぁまぁ量が多い。


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カヴァーニャ要塞。オードリー若林のエッセイのタイトルにもなっている。

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体育の授業中?の小学生たち。

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ラム酒の博物館へ。
ガイド付きで説明してくれて、最後に試飲。

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甘い香りがして美味しい。

ヘミングウェイの愛用していたバーへ。

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パパダブルと呼ばれるヘミングウェイ専用だったお酒。
ダイキリと呼ばれるライムとラム酒のフローズン。
結構値は張るが、最後なのでいいかなと。

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別のバー。ラテン音楽の演奏聴きながら泥酔。

ふらふらしながら宿へ戻ってきて休憩。
帰りのお土産のことをすっかり忘れており、宿のお母さんに教えてもらったお土産売ってるゾーンへ、行ってみたののどこにもない、、
海外のものだったらなんでもいいやと諦め、売店で現地の美味しくなさそうなお菓子を購入。

広場でWi-Fiのシリアルコードを売っている人がいたので、購入しネット使ったり、夜景などを見てから帰宅。

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時差ボケ予防のために日本時間に合わそうと夜更かしを試みるが眠たすぎて23時で寝落ち。

【3/3】

ついに本日最終日。
観光も昨日で済ませたので、最後ぐらいゆっくりしようかというところ。

朝に売店でパン食べてから宿に戻り、旅の振り返りや写真の整理。
使わないシャンプーや財布・カード類を宿のオーナーや同じ部屋に泊まってたドイツと香港の子にあげたり。
香港の女の子が可愛かった。

全ての準備を整え、宿のオーナーに別れを告げ、空港へ向かう。

バスに乗り空港の1km手前で下される。
空港まで数十分歩くことになるのだが、そこを狙ったタクシーの客引きが。

いつもなら面倒だなと思いながらあしらっていた客引きも、
これで最後かと思うと、なんだか寂しい気持ちになってしまう。

とはいえお金を払おうとも思わないので、軽くあしらい、歩いて空港へ。
夜についたが、フライトが朝の便なので、空港のベンチで旅の記録をまとめたり。

【3/4】

キューバの低クオリティ座席で気持ち程度の仮眠をとり、
早朝いよいよキューバを去ることに。
荷物を全て預け入れ、トランジットの飛行機に。

facebookに投稿用の旅のまとめを書き込んだ後、
空港であまり眠れなかったこともあり、機内で睡眠。

10時過ぎににトランジットのトロントの空港に到着。
空港内だが少し肌寒い、キューバと比較してかなり寒くなったよう。

トロントまで来てしまうと、日本となにも変わらないクオリティ。

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空港内の休憩用の座席にあるタブレットでご飯を注文。

スタバでコーヒーを飲みながら、
家族に帰国時刻を伝えてダラダラ時間を過ごす。

そして昼過ぎにいよいよトロントから羽田空港へ。
ターミナルには半数以上の日本人。
カナダへ留学していた風の人や観光客ばかりで、気分的には完全に日本。なお一人汚い服を着たバックパッカーなのでおそらく浮いている。

いよいよ帰ってくるんだなぁと、ドキドキしながら飛行機の離陸を待つ。
離陸時間になったが飛行機は動き出さない。
周りもそわそわし始めるが、少し遅れて飛行機は出発。

やっとかぁと思ったも束の間、アラート音が機内に鳴り響きあたりは騒然。
機械のエラーがあったと告げられ、一度空港内に戻されることに。

翌日の夜に羽田着で、その日のうちに関空に着く予定だったが、間に合わなさそうな雰囲気に。

親に日程が変わりそうな旨を伝え、3時間ほど待ち、
夜になってようやく飛行機が出発。

最後までトラブル続きで、旅らしい終わり方だったなと。

13時間ほどの長期間フライト。
日日是好日、グレイテストショーマンなどの映画を見て過ごした。

【3/5】【3/6】

夜の22時に飛行機は到着。羽田空港へ。

預かり荷物を受け取ると、妙なアルコール臭。
すごく嫌な予感がしたが、予感は的中。
お土産用に買ったハバナのラム酒瓶の半分が割れてしまっていた。
バックパックにアルコール臭が染み込んでしまっている。

最後の最後までトラブルか、、と思いつつも、諦めて入国へ。
入国審査で日本語が使えることに違和感を感じてしまう。

本来今日中に関空に向かう予定だったが、
旅行会社から説明があり、翌朝の振替便になると言われる。

今晩と明日朝の食事代と宿泊先のホテルまでの移動費をいただき、
品川プリンスホテルへ向かうことに。
明日の朝早いし、空港泊でもいいかなと思ったが、
バックパックをなんとかしたいのと、流石に日本では周りの目が気になるなと思い撤退した。

電車では、残業帰りや華金終わりの社会人達が眠っている。
こういう風景をみて、日本で働きたくないなんてことを思ったこともあるが
今は、やっと日本に帰って来れたんだという高揚感を感じさせてくれる。

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品川駅に到着。
無駄に豪華なホテル。
バックパックの中にある服がアルコールでびしょびしょになっていたので、浴室の水を使ってアルコールを抜く作業。

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汚れを取ったりしていると、夜中の2時。
せっかく帰国したのに、なぜこんなことをしているのだろうと悲しくなる。

バックパック内の掃除を終わらせると急に空腹が襲う。
夜に何も食べていなかったが、気づかなかった。

周辺を調べたが、特に何もないので、諦めてコンビニへ。
夜中だったこともあり、夜道には誰もいない。
日本だとわかってはいるが、周囲が危なくないか気にしてしまう。

おにぎりとお茶とおでんを購入。

帰国後初めに食べたい食事をリストアップし続けたのに、
なんとも味気ないなぁと思ったが、
いざ食べてみると、想像を絶する美味しさ。

海苔も美味しいし、お茶も美味しいし、塩味の効いた米もうまい。
ある意味一番親しんだ食事でもあるし、これはこれでいいのかなと思ったり。

帰ってくると、夜中の3時。
明日の早朝の便なので、寝るといよいよ大阪に向かえないと思い、徹夜。

そして通勤ラッシュをやや外して早めに空港へ。
帰国当初は気づかなかったが、皆マスクをつけており、
アメリカ大陸では全く気にもしなかったが、コロナの影響を感じる。

そして、飛行機に乗り、関西空港へ。

国内線なので悠々とターミナルを出て、関空に到着。

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羽田ではラム酒破損事件があり、バタバタしてしまっていたので、
やっと帰国した気分が芽生えてきた。

弟とおばあちゃんが空港のターミナルで待ってくれており、再会。
髭に驚かれたが、よく考えると出国時と大幅に風貌が変化している。
母親の車に乗り込み、実家へ向かう。

海外でも日本語を使うことはあったが、いつも敬語ばかりだったので
タメ語での話し方を忘れてしまっており、ぎこちない日本語になっている自分に驚いた。

帰り道に寿司屋へ。

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まずは生ビールを一気に流し込む。
日本の生ビールの技術に感服。
日本の寿司文化の偉大さにただただ畏敬の念を覚える。

そして慣れ親しんだ実家へ。
実家の愛犬も、流れているテレビ番組も、冷蔵庫の惣菜も
いつもは日常だったのはずなのに、
どこか非日常な気がして、ふわふわした気分。

本当に今まで海外にいたのかなと。
夢オチだったのでは?とまで思ってしまう。

流れていたテレビ番組に、エジプトのピラミッドが映し出された。

世界への初めのきっかけは幼稚園の頃読んだピラミッドの写真だった。

本やインターネットを通してのみ見ることのできた世界。
そんな地に自分が足を運ぶことになるとは思いもせず。

肌で感じた世界は、過去の自分が思ってた以上に新鮮で、
ワクワクさせてくれるものだったなと。

見たことのない景色を見て、地球の壮大さを感じ。
聴いたことのない音楽を聴いて、その国の文化を感じ。
現地の人や旅人との会話を通して、新しいものの見方や気づきを得る。

そんな未知との出会いの連続が、旅に彩りを与えてくれた。

もう終わってしまったのかと思い、心がぽっかり空いた気分になる。
日本に戻りたいと思っていたが、戻ったら戻ったで寂しくなってしまうので、人間の脳は都合良くできていないなと思う。

旅に戻りたくて、僕はイヤホンを取り出し、
いつも聴いていたくるりの『ばらの花』を再生した。

安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ。
                         くるり『ばらの花』

おしまい。


⑨メキシコ編へ

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