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音のニュアンスと0発進の発音について。まぁまぁ悩むのだ

音楽の記譜に0発進というものがあって

こんな風に記譜するのだが

通常は、何も書かれていなければすぐに音を出すわけだけど
この場合、無音からスタートして徐々に音を出していってくださいね
という指示になる

ここで問題になるのは、
では、どこの地点で音を安定させるのかというニュアンス
スタートからどれくらいの時間をかけてどれくらいの音量に持っていって音を安定的に持続するのか

僕は0発進を多様するがこれが一番難しい
演奏者がいる場合はニュアンスを伝えやすい
理解して貰えばあとは問題なく演奏は行われるが、打ち込みの時が難しい
あれこれと手を加えて自分の思うニュアンスに近づける

逆に言うならば絶対的な表現になるで良いのだが、意外と難しい
音量をいじるだけでもダメ
そこにはニュアンスが何よりも大切になる

これが音楽の面白さの一つにはなるのだが
例えばリズムをしっかりと感じられるような曲の場合
弦楽器の入りはすごく難しい

先に述べたように、安定的な音がどこに来るかが重要で
音が安定したところが拍の頭に合っていないとズレて聞こえたりする

音が安定するまでの時間が1秒以上ある場合は簡単なのだが
1秒以内の瞬間的な音の場合はニュアンスのつけ方が難しい

音楽教室でDTMを教えていた時も生徒が上達してくるとこの件についてはよく指摘したものだが、打ち込みだからこそ難しいことは結構あると痛感させられたものである

まぁ、こんなことを書いているのは先日作っていた作品において元のニュアンスがうまくいかず細かい作業をなんどもやり直したことに他ならない

なによりいくつか弦を重ねていたので、それぞれの弦のニュアンスをどうするかということにも頭を悩ませた
ノンビブラートの音とビブラートをかけた音、トレモロ、このニュアンスなどなど、、これどうするよ

何よりDTMあるあるなのは、聴きすぎてわけがわからなくなるという点
「どっちもいいんやけどなぁ、どっちがいいかなぁ、あー、段々わからへんようになってきた」
となる(笑)

そこまでするなら演奏家を雇うか
と、考えたりもするのだが、僕は結構どうでもいいようなところが気になりだすとずっとやってしまうタチなので、演奏家を雇うとなると演奏家が苦労することがわかっていて、よほど僕のわがままを聞いてくれる演奏家でないとうまくいかない

僕が演奏を頼める演奏家は限られていて、だいたい僕の注文を黙って聞いてくれて、何度でもやり直してくれる危篤な方ばかりである

感謝の辞をここで述べておきたい
いつもありがとう

そうしてある程度完成した作品の映像を今作っているが、今度は映像に合わせるとまたイメージがちょっと違う気がしてきて悩んでいる

さて、一体どこで終わらせようか、、

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