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自分を開く。概念を変える。

ギターを教えていたりして、どんな生徒も必ず言うなぁ
ということがいくつかあるのだけど、その一つに

「音楽番組などでギターを意識して見るようになった」

というもの
意識して見るということは意識して聴いていることでもある

ギターを習い始めることで、今まで意識していなかったギターを意識的に聴こうとする
これはある意味耳が開かれる瞬間なわけで、音楽をより深く聴くきっかけになる

たくさんの音が同時に鳴る音楽は、音色や楽器ごとの役割などの聴き分けには修練がいる
修練しなくとも聴き分けられる人もいるが、ある程度の修練が必要となる

もっともわかりやすい例で言えば、絶対音感
絶対音感がある人とない人では同じメロディを聴いても聴こえ方が違う

歌物なんかは、ほとんどの人が当たり前に使っている言葉にフォーカスして聴いてる
だからこそ、洋楽や言葉のないクラシックなどの音楽を聴いた時に馴染めなかったりする

残念ながら、聴き方を知らないからという事実はあるのだ

学生時代、これについて議論になったことがある
聴き方を学ばなければならない音楽は音楽と言えるのか?
というもので、音楽は説明などなくても心地よいと思えるものじゃないのか?
というのが、相手の考えだった
(相手って言っても、この考え方については何人もいたんだけど)

もちろん、それでもいい
でも、自分だけでは気づけないことを学ぶということも大事だと思う

オーケストラなんか普通に聞いてたらわからないけど、聴き方を知れば全く違うものに聴こえる

教えてもらわないと気づけないことはたくさんある
これは受け身でいるということではなくて、何事も自分から学ぶ姿勢が必要なんじゃないかという話

知識や経験値を増やせば、色々なことが広がっていく
僕らの概念ってのは小さい時から刷り込まれている情報によってできていて
音楽は心地よいもだってのもそう
ロックがかっこいいとかそういうのも、なんとなくそういうものらしいっていう情報によって成り立っている

でも、自分がたくさんの知識と経験を持っていればそれを自分の基準で決めることができる
自分の能力を開いて高めていくことができる
少なくとも僕はそう思っている

だからなに?
別にそれでもいいじゃん
それでどうなるっていうのよ

って話なんだけど
その通り

でも、そうしたら
たぶん、もっと人生を楽しくすることができると、思うよ

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