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KDPで自作小説のペーパーバックを作る 其の伍 「まとめ」編
※2024.6.1 時点でのサービス内容に基づき書いています。
noteにて、KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)で自作小説のペーパーバックを作るというシリーズ記事を書きました。
其の壱から始まり、全4回。出版して著者用コピーが到着するところまで。
![](https://assets.st-note.com/img/1717283663585-iOi3RL52c2.jpg?width=800)
この「まとめ」編では、改めて1冊のペーパーバックを出版し、著者用コピーを手に入れるところまで、1つの記事で書きます。まとめですからね。
記事全編について、KDPのアカウント作成済みであることを前提としています。KDPアカウント作成方法はググるとたくさんあります。
ではReady Go!
1.表紙PDFと本文PDFファイルの準備
【使用したアプリ】
・表紙PDF作成:Canva オンライン画像編集アプリ
PDFを読み込み、PDFで書き出すことができる。無料でもペーパーバックの表紙を作ることは可能。有料アカウントになるとすべての便利機能や多くのフォント、素材画像を使用可能。
・本文PDF作成:Apache OpenOffice フリーのオフィスソフト
本当はMicrosoft Wordを使用したいところだが、筆者のパソコンが古すぎてそんなものをインストールした瞬間に逝ってしまうため、かなり前に開発終了している軽いフリーソフトに頼らざるを得ない(´・ω・`)
![](https://assets.st-note.com/img/1717258003249-geDxpNcJk0.jpg?width=800)
KDPの表紙計算サイトからダウンロードした表紙テンプレートを基に表紙用PDFを作成する方法については、其の参の記事で説明しています。
また、本文PDFを作成する方法については、其の弐の記事で説明しています。
そうして作成した2つのPDFファイルがあれば、あとはサクサクいけます。
2.KDPサインイン後、ペーパーバック作成
![](https://assets.st-note.com/img/1717258016749-C23arnByY1.jpg?width=800)
KDPにサインインした最初の画面で、「紙書籍」ボタンを押します。
次画面では、以下の項目を設定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258028329-OCYvABop6L.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1717258040057-WOTVTkrRb2.jpg?width=800)
黄色の「保存して実行」ボタンを押すと次画面へ。
次画面では以下項目を選択・入力します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258066961-p9zDCWxIQI.jpg?width=800)
紙書籍の出版では無料のKDP ISBNを使用できます。この無料のISBNは、KDPでAmazonおよびその流通パートナーに配本する場合にのみ使用できます。このISBNは、別の出版社や出版サービスでは使用できません。
ISBNは、International Standard Book Numberの略。
世界共通で使われている、その書籍の識別番号です。付けなければならないという法的な義務はありませんが、日本の一般的な出版流通ではISBNコードを必須としているようです。
2006年までは10桁、2007年以降刊行された書籍は13桁になっています。
KDP ISBNは、おそらくAmazonが紙書籍を取り扱うための管理用識別番号としてISBNを必要としており、無料で取得できるようにしているのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1717286499550-Rr7zqFPXG8.jpg?width=800)
本のサイズについて、通常のいわゆる文庫本サイズは148mm。しかしKDPペーパーバックの最低高は152.4mmとなっています。
また、KDPではサイズをインチ計算するため、一番文庫に近いサイズは以下。ちなみに幅を105mmと入力しても、105mmが4.13386インチ、4.13インチが104.902mmであるため、最終的に104.9mmへと変更されます。
・幅104.9mm × 高さ152.4mm
![](https://assets.st-note.com/img/1717286621904-kXH9nCdxBn.jpg?width=800)
選択・入力後、原稿と表紙をアップロードし、黄色のボタン「プレビューアーを起動」を押します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258358634-YISFHmjjko.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1717258376004-5IiVUcBeJD.jpg?width=800)
表紙と本文のプレビューを確認して、問題なければ「承認」を押します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258388001-i8Q6k3BOCf.jpg?width=800)
ページ数によって印刷コストは変化します。
・前回:206ページ → 618円
・今回:166ページ → 538円
40ページで80円の違い、単純に計算すると1ページ2円の差ですね。
公式ヘルプに以下記載がありました。
Amazon.co.jp 固定コスト:206円 1ページあたりの単価:2円
選択・入力結果と印刷コストを確認して、「保存して実行」を押します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258519899-C5OM2bd1gG.jpg?width=800)
最後の設定画面では、価格を決めます。
今回は最小価格にしたので、ロイヤリティはありません。この本が出版後、何冊売れようとも儲けは無いということです。
もちろん、高い価格を設定することでロイヤリティも上がります。その計算式などは、其の肆(四)で説明しています。
さて、最後のボタンです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258541577-8tA3ua1bI9.jpg?width=800)
ここで「校正刷りを依頼」を押せば、『再販禁止』という帯の入ったお試し印刷本を注文可能です。今回はいきなり出版してしまいます。
「ペーパーバックを出版」を押して進むと、次の画面が表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258560710-MoJMhVLD3w.jpg?width=800)
KDPサインイン後の画面で、状況を確認することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717258572937-YKbaNEWX0m.jpg?width=800)
3.出版申請のあと、著者用コピー注文まで
今回 2024.6.1 23:00頃に出版申請をしました。
前回は51時間かかりましたが、サァどうなる。
では、レビューという名の審査が終わるのを待ちましょう。
……そうして、それから1億年の月日が流れ。
2024.6.4 0:10頃に出版準備中となり……。
![](https://assets.st-note.com/img/1717434253294-b4aWkDgVoD.jpg?width=800)
2024.6.4 1:40頃に販売中ステータスとなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717434327660-c0LTzOcJEy.jpg?width=800)
じゃけん、1冊の著者用コピーを注文しましたとさ。
![](https://assets.st-note.com/img/1717434411912-WeIgiC8OjF.jpg?width=800)
今回、2024.6.1 23:00頃に出版申請、2024.6.4 1:40頃に販売中。
ということは、およそ51時間かかったということで、前回とほとんど同じ期間でレビューという名の審査が終わったことになります。
4.著者用コピーが届いた
2024年6月8日、通常配送にて注文から3日で著者用コピーが届きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717847876597-1hSJd6S4OU.jpg?width=800)
「光沢なし」はマットタイプのことでした。クリア加工されていないことにより、発色は思い通りというか、画面で観ていた通りとなっています。表面については少しザラッとしていて、爪で軽くひっかいても傷つくようなことはありませんでした。汚れた手で触ると黒くなってジ・エンドかなと思われます。あと手汗も厳しいでしょうね。
商品として出版するならやっぱりクリアタイプ一択でしょう。綺麗に保存するつもりで記念品として作るならマットタイプでもいいかな。
![](https://assets.st-note.com/img/1717848466049-8fCBN3p6fP.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1717848528937-yv4Lsjc8B0.jpg?width=800)
本文についてはまだまだ改良の余地があります。例えば別の記事で電子書籍としてセルフ出版した「短編集」をペーパーバック化するなら、文字の大きさや間隔を変更して、もっと読みやすくしたいところです。
ひとまずこれで、其の伍まで続いたシリーズ記事「KDPで自作小説のペーパーバックを作る」は終了です。
読んでくださった方、ありがとうございました!