見出し画像

「水たばこ、はじめました。」


 お世話になっております、だんごむしです。

 唐突にすいません。まだまだ半人前ではありますが、この春から個人事業主として新しくシーシャ(水たばこ)バーを地元でオープンすることとなりました。このnoteでは、自分の頭の整理も兼ねて、「何故シーシャなのか?」という問いに対する文章を書きます。お時間あれば読んでみてください。


 結論から申し上げると、大きく下記4つの理由になります。

1.たまたまいい機会が巡ってきたから。
2.何か小さくても、自分でビジネスをやってみたかったから。
3.キャリア教育をする場を作りたかったから。
4.自分の人生を肯定したかったから。

1.たまたまいい機会が巡ってきたから。

 正直なところをいうと、こちらに尽きます。というのも、元々三重大学の近くでシーシャ屋をやっていた知り合いがいまして、その方が事業の選択と集中でそのお店を手放したいというお話が耳に入ってきたのが一番のきっかけです。その話を聞いて、何故か直感的に「やってみたい!」という想いが生まれ、その勢いのままにシーシャ屋をする意思決定をしました。
 もちろんシーシャ自体は好きなものの色々なお店に通うほどの通でもなく、正直このようなお話がなければ、自分自身がシーシャ屋を経営するという発想自体そもそも出てこなかったかもしれない、というのが恥ずかしながらの本音です。
 ただ、それでもシーシャ屋を経営するという選択に対して、自分の中の納得感は何故か高く、それらは以下の3つの理由から来ているのかなーと思われます。

2.何か小さくても、自分でビジネスをやってみたかったから。

 これはずっと続けている業務外の経験から来ています。というのも、僕自身学生の頃から母校の高校でOBOGを中心としたキャリア教育を行う任意団体の活動をボランティア(ここでは無償の意味で使用)で実施してきました。その活動自体には大きな意義があったと思う一方で、活動を継続させていくことは非常に大変で、自分のマンパワーに頼り切り。中々ビジネスのような継続性ある仕組みに落とし切るところまでうまくいきませんでした。
 そのような経験から、どこかビジネスに対してコンプレックスを抱くようになり、「自分自身も小さくてもいいからビジネスを起こしてみたい、それによって継続的な仕組みを作ってみたい・・・」と思うようになりました。もちろん継続性を持たせるためにはビジネス以外にも色々なやり方があるとは思うのですが、そういう話とは別に自分自身の興味関心が強いという意味でも、ビジネスに対しての想いがあったのだと思います。
 シーシャカフェという形態(加えて今回の開業状況)はビジネス的に大きく黒字にはならないが、大きく赤字にもなりにくいと考えられ、兼業で始める一歩目のビジネスとしてはちょうどいいのでは?と思っています。

3.キャリア教育をする場を作りたかったから。

 一方で、引き続きキャリア教育をやっていきたいという想いは強くありました。ただ、約5年間母校と接する中で、今の自分の実力・工数ではどうしても既存の高校に対して大きな効果を与えられないな、とも悩んでいました。
 そんな中、原点として「キャリア教育キャリア教育というけれど、そもそも自分は何がしたかったんだっけ?」という自問自答をし続けると、シンプルにもっと色々な人の人生が緩やかに繋がってほしい、そして結果的に価値観が広がったり、その人らしいと納得できる価値観を腹落ちさせてほしいんだなーとうっすら整理が出来ました。今後も使いやすいので"キャリア教育"という言葉自体は使用しますが、その意味はシンプルに「色々な人が緩やかに、時に深く交流してほしい」くらいに捉えていただけると幸いです。
 また、自分の原体験として大学院の就活での苦しみが大きくあり、その苦しみに対する解決策の1つとして高校生にアプローチをしてきましたが、やはり大学生は大学生で、そこに対してもキャリア教育はやりたいなーという想いはずっとありました。今回のシーシャ屋は、三重大学から徒歩3分のところにあり、大学生向けのキャリア教育をする場としてはピッタリな立地にも思われます。もちろんまずはシーシャ屋をビジネスとして成り立たせるところに力を入れますが、ゆくゆくはキャリア教育の場としても何かしら利用できないかなーと考えている次第です。

4.自分の人生を肯定したかったから。

 ここが一番のエゴであり、ある種のこじつけでもあり、でも個人的に一番感情が入っている点です。過去のnoteにもあるように、自分自身ここ3,4年ほど精神的にしんどい時間が長く、周りの活躍する同世代と比べると、どうしても立ち止まっていたような、そんな日々を過ごしていました。


 ただ、その立ち止まりがあったからこそ、自分自身の生き方や価値観と深く見つめ合うことが出来、結果的に自分の中の根本的に大事な部分をしっかりと成熟させられたような、そんな感覚でいます。もちろん、その間に満足に仕事の成果は出せていないし、色々な人に迷惑はかけたし、辛いこともたくさんありましたが、それでもそんな数年間を肯定したいと思っている自分がいます。
 僕からするとシーシャというのは、強烈なまでに「立ち止まっている」ものの象徴に思えます。また、ニコチンという有害物質が入っていて、決して必ずしも良いものだとはいえないとも思っています。そんなシーシャという存在は、ここ数年の自分自身の立ち止まっていた時間と重なるものが大きいのではないかと、勝手に捉えています。
 立ち止まることは決していいことばかりではないし、意図せずして立ち止まることだってある、それでも長い目でみた時に、あの時、立ち止まったことがその人にとってかけがえのない経験になる、その人の人生をもう一歩前に進めてくれているんだと思える時がきっとくるのではないかと。つまり、立ち止まることは前に進むために必要な1つの行為なんだ、と。
 店名の「Chill Forwad(前にチルする)」とは、そういうある種の開き直り的発想から来ています(chillとは広義で立ち止まることと解釈)。正直、自分でも決してうまいこといえてる訳ではないなーという自覚はありますが、この不器用さも含めてのChill Forwardだということにさせてください。

おわりに

 そんな感じで、この春から新しくシーシャ屋を開業することになりました。この選択を自分を知っている色んな人からどう思われるのか、正直めちゃくちゃ不安ですし、「何でシーシャなの?」って絶対に聞かれる(自分がその立場なら絶対に聞く)だろうなーと。そこに対して自分らしく自信を持って回答するために、頭の整理も兼ねてこちらの文章を書きました。(気が付いたら、3000文字近くになっており、自分の文章は無駄に長いな、と少し反省しています。) 
 なんだか色々書きましたが、将来この選択をしてよかったと思えるように、肩の力を適宜抜きながらも自分なりに楽しんで頑張ります。シーシャの腕はまだまだですが、お客様に満足してもらえるよう少しずつ磨いていきます。

皆さんがどちらにお住まいかはわかりませんが、三重県津市にお越しの際は是非ともうちのシーシャ屋に寄っていただけると幸いです。Instagramのフォローもお待ちしております。


こんなだんごむしですが、
引き続きよろしくお願いいたします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?