「あ、この患者さんの前歯…50才まで保つかな?」患者さんのお口の未来予想図
今日もお疲れ様です!
40才からの人生が変わる歯茎健康法
〜グキ活のススメ〜
オクチノニオイ歯科衛生士、柳澤弘子です^_^
今日は『43才』女性患者さんの歯についてまとめます。
ずーっと以前から来られている方です。
毎月メンテナンスで来られていますが、ご本人は「磨いています」…
でもお口は「磨き残しが歯と歯茎の境目に山のように残っている」歯周病の状態です。
歯の状況は
・上の前歯8本は以前にムシ歯になり治していて、繋がってブリッジの被せ物が入っている状態
・下の奥歯は両サイド共に2本ずつ30代前半までに抜いていて、歯がない状態。30代後半の4年前には下の奥歯に取り外し式の入れ歯を作っていました。
でもその入れ歯は「気持ち悪い」という理由で一切使っていない状況で、反対側にある上の奥歯は対合する歯がないから下の歯茎を噛む程伸びて来ている状態です。
簡単に言うと噛み合わせのバランスが大きく崩れているのですが、現在は前歯で食事ができているから本人は困っていないのです。
この患者さんにお伝えした事は
前歯は噛み切るために使い、奥歯は噛み潰すために使うのですが、奥歯がないから前歯で何でも噛んでいるから食事ができているので今は困っていないのですが…
前歯を噛み潰すために使うと、確実に歯茎に影響が出て、顎の骨が溶けて歯がグラグラになり、抜ける危険性が高いのです。
下の奥歯に入れ歯を入れて奥歯で噛めるところを作って、前歯を守る事が必要です。
「気持ち悪いから」という理由で使っていないから、噛み合わせが崩れて来ている事が大問題で、正直50才まで前歯が保てるかな?と思う事をお伝え。
前歯がなくなると見た目も、噛むところがなくなり、どちらにせよ困る事が予想できる事をお伝えしました。
ご本人は前歯がなくなるのは困る‼️とおっしゃいます。
私にはその困る事が予測できるのです。
入れ歯は義歯と言います。
義足や義手と同じで、生活する為に必要な道具なのです。
どれも作ったからすぐにぴったりフィットする事は稀で、調整しながら自分にフィットさせて行き、使えるアイテムにしていく事が大切。
「嫌だから使わない」ではなく、「使えるように少しずつ慣らしていく」と受け入れる気持ちも必要である事もお伝えしました。
前歯を守る為に、奥歯で噛めるところを作って行くことに前向きな考えを持たれたので、今後は奥歯の噛み合わせを作って行く計画を立てました。
この患者さんとは真逆のパターンも大体予想ができます。
20代や30代の方で、
あ、この患者さんは一生自分の歯で生活できそうだなーー✨
なんとなくですが未来予想ができます。
皆さんはどちらで行きたい?生きたい?ですか?
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