市場潮流

　今週（７月１２～１６日）の東京株式市場は、日経平均株価が週間で６２円６６銭上昇し（率にして０．２２％の上昇）、２万８００３円０８銭で取引を終えました。３週ぶりの上昇です。

　週初の１２日（月）は、前週末の米株式市場でＮＹダウ、Ｓ＆Ｐ５００、ＮＡＳＤＡＱ総合指数の主要３株価指数が揃って最高値を更新したことを好感し、東京株式市場も大幅に反発。日経平均株価は４営業日ぶりに上昇し、前週末比６２８円高となりました。
　同日に発表された５月の機械受注統計が市場予想を上回ったことも企業の設備投資の増加を背景とする製造業の業績改善への期待を高めました。

　続く１３日（火）も前日比１４９円高と続伸しましたが、１４日（水）以降は、目先筋の利益確定売りや新型コロナの感染再拡大への懸念、ファーストリテイリング（９９８３）の業績見通し下方修正などが投資心理を悪化させ、３日続落。週を通じては小幅高にとどまりました。

　来週は東京五輪の開幕（２３日（金））を含む２２日（木）からの４連休を控え、基本的に模様眺めの週になるものと思われます。ただ、押し目があるようでしたら、投資の好機と考えます。

　連休明けからは、２０年度第１四半期の決算発表が連続します。製造業を中心に堅調な決算が続くと予想します。

　株式相場は徐々に企業業績を評価するものとみています。

（水島寒月）

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