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バリュー&グロース銘柄発掘情報 #5【グロース】豊田通商(8015) 2021/05/06


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       バリュー&グロース銘柄発掘情報 第5号

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 プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
 毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■【グロース】豊田通商(8015) 客員アナリスト 水島寒月


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


【バリューグロース銘柄プロジェクトより】

 当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
 スタンスは中長期投資です。
 ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。


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■豊田通商(8015)

【会社概要】

◆沿革

 同社はトヨタ自動車(7203)グループの総合商社です。
 戦前の1936年にトヨタ車の販売金融を行うトヨタ金融として発足しました。戦後、総合商社として再出発し、トヨタの完成車の輸出などを通じて業容を拡大しました。
 トヨタグループ各社との取引を中心とする広い意味での「自動車分野」からの純利益は全体の6割強に達しています。

 2006年には、総合商社のトーメンと合併し、トーメンが強みを持つインフラ、化学品、食料などの分野を事業ポートフォリオに加えました。さらに、12年にアフリカを中心的な地盤として自動車や医薬品を取り扱うフランスの商社CFAO(セファオ)に資本参加し、16年に完全子会社としました。
 トヨタ車の生産・販売に関連する取引中心から、トーメン、CFAOの事業取り込みにより、業態が拡大・発展しつつあるといえます。


◆事業概要

 21/3期の連結売上構成比(外部顧客からの収益)は、金属24%、グローバル部品・ロジスティクス12%、自動車8%、機械・エネルギー・プラントプロジェクト11%、化学品・エレクトロニクス23%、食料・生活産業8%、アフリカ14%となりました。
 このうち、金属およびグローバル部品・ロジスティクスが、部品の製造等を含むトヨタ車の製造関連の業務です。
 自動車は新興国(除くアフリカ)を中心とするトヨタ車の輸出・販売を手掛けます。機械・エネルギー・プラントプロジェクトは、風力発電では日本有数である子会社ユーラスエナジー(出資比率は同社60%、東京電力HD40%)を中心に再生可能エネルギーに注力しています。
 化学品・エレクトロニクスでは、自動車関連の次世代技術などエレクトロニクス関連に強みを持ちます。アフリカは、完全子会社としたCFAOの事業を取り込んでいます。

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