ナースの経験談⑨:悩みすぎなくていい!?先輩ナースが新人ナースに求めていること
こんにちは、あゆみです。今回は、「新人ナースに失敗は付き物。だからこそ先輩ナースの意図や考えを理解して悩みを解消しよう。」というお話しです。
なぜこのお話しをするかというと、新人ナースは先輩ナースが求めていることや気持ちを知ることで信頼関係を築くことができ、より働きやすくなるからです。
新人ナースの多くが、日常業務や職場の人間関係について不安を感じると思います。
ナースとして成長したいと思う反面、先輩たちにどのように思われているのか、自分はどのように行動すべきなのか不安に感じている方も多いのではないかと感じています。
先輩ナースもまた、新人ナースとのより良い付き合い方について日々考えていると思います。
先輩ナースは指導上の責任を持ち、新人ナースへ自立したナースに成長してほしいという気持ちを持って指導しています。
今回は、先輩ナースの立場から、新人ナースへ求めていることについてお話ししていきます。
これらを参考にして、日々の業務がスムーズにできるよう、良好な職場の人間関係を形成して充実した仕事ができるようになってほしいと思います。
1、新人ナースが抱えやすい悩みとは
①課題や覚えることが多い。
日勤業務に加え、夜勤業務の内容を覚えていきます。それに併行して疾患やそれに伴う看護についても学ぶ必要があるため、多くのことを覚える必要があります。
特に、三次救急など重症患者を受け入れる病院で就職する場合はさらに忙しさの中で覚えることが増し負担となることもあります。
②理想と現実のギャップがある。
学生の時の実習を通して看護師の業務について学びますが、実際の現場の業務内容を自分で行うのでは大きな違いがあります。
実習では一人の患者に多くの時間をかけて関わることができたとしても、実際の現場では平常業務を行いながら、そこまで多くの時間を割くことができないのが現状です。
新人となると、経験不足から、時間の管理ができず担当する患者に満足のいく対応をしてあげられないというギャップを感じる場合があります。
③先輩や同僚、病棟内の人間関係。
職場には、色々な性格の先輩や医師がいて、その付き合い方に悩みを抱えるケースは多いです。
実際にこの問題で悩んでいる新人ナースはとても多く、「先輩の意図や考えがわからない。」「距離感の取り方がわからない。」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。
仕事をする上でスタッフとの関わりは必ず切っても切り離すことはでないため、関わり方がわからずストレスを溜め込む場合があります。
2、新人ナース時代に私が先輩、先生に抱いていた感情。
実際は多くの先輩は優しく、新人を気にかけてくれる人も多いのです。
しかしながら職場の中には話しかけづらい、厳しいと感じる先輩や先生は一部います。その人達との関係が原因で悩みを抱えるナースは決して少なくないと思います。
私も実際に働いていて、癖が強くて対応に困った先輩、先生と一緒に働いてきました。どんな人がいたか簡単に紹介しようと思います。
①先生A
スタッフによって態度をあからさまに変える人。先輩や仕事のできる人に対しては良い態度ですが、新人時代は冷たい態度を取られることがありました。態度を伺って働くことがとてもストレスでした。
②先輩B
自分の感情を職場に持ち込む人。イライラやムカムカをあからさまに態度に出していて、職場の空気を悪くさせるような人です。看護師の仕事はチームワークも問われるのですが、スタッフと協力が取れない人です。
③先輩C
ナースステーション内で、新人や他のスタッフについての悪口を言う人です。本人たちは聞こえてないと思っているかもしれませんが、(もしくはわざとか)聞こえなくても空気で伝わるものはありますし、実際に聞かされる方も他人の愚痴だとしてもいい気分はしません。
3、先輩ナースが新人ナースへ求めていること
上で紹介した一部の先輩や先生は例外かもしれませんが、多くのスタッフは新人ナースをきちんと気にかけてくれています。
時には厳しい態度で接してくることもあるかもしれないが、新人のことを考えての発言であることがほとんどです。
新人の時は気づかなかったことも、今では私も新人を指導する側にいるので、両者の気持ちが理解できます。
ここでは、先輩や先生が新人に対して考えていることをまとめて見ました。
一部私の主観も入りますが、参考になれば嬉しいです。
①新人ナースは自分をよく見せなくていい。
新人ナースは仕事ができなくて当たり前なのです。
病院で実習を経験したからといって、それが現場で反映されるのはごく一部です。
新人ナースの中には、先輩の目を気にして自分のいい面を見せなくてはいけない、と感じる人もいます。
そのため、自分のミスが起きても、先輩ナースに報告するのが遅い、もしくはしないと言うパターンがあります。
仕事を早く覚えたい、できるナースになりたいと思う気持ちは大切ですが、新人に対して、できないことを責める人はほとんどいないと思います。
それよりも、報告をすることはとても重要なことです。遅いことが患者さんやスタッフへも迷惑になることがあるので、報告は早めに行いましょう。
②できる・できないことを把握したい。
新人ナースは看護技術など取得する技術のチェックがされていると思います。
自分がどこまでできる、できないのかを明確にしておきましょう。担当指導者は把握しているかもしれませんが、他の先輩ナースが正確に把握することが難しい場合があります。
またできていない項目があれば、積極的に先輩ナースは経験をさせてくれると思うので、技術を習得するためにも把握しておきましょう。
③自立したナースになれるよう支援したい。
先輩ナースは新人ナースへ色々な経験をさせたいと思っており、そのために様々な疾患のある患者様への援助に関われるような設定をしてくれます。
その中で、新人ナースが不十分な学習で看護に臨もうとしたり、患者様の身体や精神状態に負担のかかる行動が見られた時にはもちろん指導が入ります。
その指導が厳しかったり、日々の業務と新人指導とて先輩ナースも余裕がなく、そっけない態度になることもあるかもしれません。
ですが、先輩ナースも正直厳しい態度で接したくはないのです。厳しくした後は、指導者も気持ちも重くなっているのです。
④同期と仲良くしてほしい。
先輩との縦の人間関係も大切ですが、私は横のつながりも大切だと思います。私自身同期がいなければ続けていたかわかりません。
時には、ともに学びを深めて、時には職場の愚痴を言ってストレス発散して、うまくいかないことがあっても励ましあえる、そんな同期との人間関係を築いた方が、仕事が長く続けることができます。
同じ境遇の方が気持ちを共有することができるため、同期がいれば、信頼できる仲間を新人の時代には作って欲しいと思います。
4、対策の一つとして使ってほしい
今回は、私が新人ナースと先輩ナースどちらも経験して感じた気持ちについてまとめてみましたが、これは私の心境なので、全てが皆さんの感じる気持ちと同じと言うわけではないかもしれません。
また、ともに働くスタッフや環境によって、先輩ナースからの指導が異なり、私が先輩ナースならこのようになってほしいと言う新人ナースへ求めている内容も変化すると思います。
より人間関係を円滑にするための方法はまだたくさんあると思います。
しかし、全ては当てはまらなくても、部分的には共感を得ることができるのではないかと思っています。
私も病院内での部署移動や転職を経験して、様々なスタッフを見てきました。やはり人間関係は仕事を快適にする上でとても重要なものです。
特に新人時代は最も私にとってもストレスの負担が大きかったので、対策を持っておいて損はありません。
まとめ
新人ナースにはミスや失敗は必ず起こります。先輩ナースの手を焼くことになっても不安になったり、ミスを恐れて過度に怖がったりする必要はありません。
先輩ナースもかつては新人ナースを経験しています。
そのため、新人ナースさんが素敵なナースになれるようにフォローしたいという気持ちを多くの方が持っています。
日々の忙しさで時にはそんな気持ちが表現できなかったり、新人ナースが不安に思っていることに寄り添えないこともあるかもしれませんが、皆さんのことを仲間だと思っています。
先輩の気持ちを知って、より良い職場の関係を作り、楽しく働いてほしいと思っています。この記事を役立てていただけたら、幸いです。
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