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ナースの経験談⑧:どう学習する!?新人看護師へ効率の良い働き方について

こんにちは、あゆみです。今回は「新人ナースが日々の業務と併行して学習して行けるように、効率よく看護の知識を深める術を知りましょう。」というお話しをしていきたいと思います。

ナース1年目は最も学ぶことが多い時期です。日々の業務や患者への看護、疾患に関する知識を学ぶのですが、業務と学習を両立させなくてはなりません。

特に業務に慣れるまでの数ヶ月は、人間関係の気疲れもあって疲労を感じやすいと思います。

それでも学習方法のヒントを知っていれば、効率よく業務と勉強をつづけることができるを思います。

実際に私が新人の時に行っていた勉強方法も含めてオススメな方法をお話ししていきたいと思います。

今年度はコロナ渦中であり、満足に実習に臨めなかった学生が新人になる年ではありますが、参考にできる部分もあると思うのでお付き合いください。

ナース経験談⑧ (8)

1、新人看護師へ現場の現状

 ・私の新人時代

10年以上前の話ですが、私が新人看護師だった頃は、一日の業務の流れを書いて、自分の働き方の振り返りを提出して、それと併行して日常業務をこなすということをしていました。

また疾患についてなど課題が多く出され、日々の課題やその日に先輩に質問されて答えられなかったことについて調べ物をしなければなりませんでした。

また、もちろん新人なので他の先輩ナースよりも仕事が終わるのも遅く、残業は当たり前でした。

 ・今の新人の環境

まず優先すべきは、職場に慣れることであり、とにかく元気で職場へ来てくれればよいという状況です。

職場によるかもしれませんが、私の勤務先では、新人ナースへ基本的に宿題を出さない、残業させない、怒らない、新人の気持ちを肯定する、などの取り組みがさせれています。

 ・補足:コロナ渦の今の環境

今年度の新人ナースは、コロナにより実習を十分に行わずに就職しています。上記の環境も相まって圧倒的に実戦経験が少ないため、業務を覚える速度もとても遅いです。


2、新人時代に私がやっていた効率の良い学習方法

ナース経験談⑧ (2)

学習方法は6つあります。平常業務と併行しながら勉強する為に取り入れていた効率の良い学習方法について紹介します。


 ①専門用語を理解する

疾患名や今後の方針、検査データなどについての記録は略語が使われることが多々あります。

特に医師記録では使用されることが多く、スタッフ同士でも会話の中で専門用語が使われることがあります。まずは、的確に理解するために専門用語について学ぶ必要があります。

 ②高頻度な疾患について学ぶ

疾患の数はとても多いですが、はじめから全てを知る必要はありません。

まずは、自分の職場で最も多くみられる疾患から学ぶようにしましょう。

そうすれば、自分の学んだ疾患についての知識を活かしてやすくなります。
その疾患からどんな症状が出現し、それに対して実際にどんな治療がされているのかを患者さんから学んでください。

教科書にかいてあることが全て当てはまるとは限りません。

 ③新人同士の知識を集める

ナース経験談⑧ (3)

新人同士で学ぶ時間を作ることはお勧めです。その時に、知識や業務についても情報交換は有益です。

なぜなら、新人同士同じような内容を学んでいるので、知識の確認もできます。また、教えている先輩ナースによっても力量は異なります。経験や知識豊富な先輩ナースからの学びを新人同士で共有することで学びをさらに深めることができます。

 ④疑問はすぐに解消する

業務中の疑問は業務中に解消しないと忘れます。新人は業務や研修や覚えることが多くあるので、次回また自分が困らないようにその日のうちに先輩ナースへ確認することをお勧めします。


患者さんについての質問は忙しくなければ教えてくれます。特に研修医の先生が同じ職場にいれば、先生も新人なので仲間意識が生まれるはずです。


 ⑤看護アプリを活用する

ナース経験談⑧ (4)

私は「看護roo!」のコンテンツを使うことが多いです。基本的な看護技術や知識についても無料で簡単に知ることができます。

また、「ナスカレ」アプリを使用すると、看護師のシフトを共有することができるので、登録したお互いのシフトを知ることができるので、簡単に休日などを確認することができます。

3、どこで勉強時間を確保する?

ナース経験談⑧ (6)

看護師は業務を行うにあたって、一定の知識は必須です。そのため、新人は一定の勉強時間は作る必要があると思います。そこでどのタイミングで何を勉強するのかについて私の経験も含めてお話しして行きます。

 ・日勤終わりに勉強する

基本的に新人は残業しないので仕事終わりには時間があるはずです。しかし、1人だと疲れて勉強に集中できずにそのまま寝てしまう、ということもあると思います。そんな時は、「同期と集まって日勤終わりに勉強する時間を確保する」です。

私が新人の時は、ファミレスで同期と集まって勉強しながら愚痴を話しながら夕飯も済ませるということをよくしていました。課題もみんなとやると結構早く終わります。

しかし、現在はコロナの環境もあるため、集団で勉強することは難しいと思います。
そのため、ビデオ電話などのツールを活用するのも一つの手段だと思います。


 ・仕事の隙間時間を使う

簡単な調べ物や業務に関するものは、同じ病棟の同期と情報共有したり、先輩ナースに確認することで仕事後に持ち越さないようにします。

 ・休日の時間に学習する

時間がかかりそうな課題(疾患やアセスメントにまつわるものなど)は、多めに時間を使うと思います。じっくり1人で課題を考えたいと思った時は、休日の時間で勉強するようにしていました。


4、知識を共有して能動的に学習しよう

ナース経験談⑧ (5)

私の時代とは異なり、現在は課題や宿題を与えられる機会が減った為、能動的に学習する姿勢がかなり大事になると思います。

しかし現在はコロナ禍ではある為、私の紹介した学習方法には賛同できないという声もあるかもしれません。

それでも新人時代は1人で学習するよりも、同期や先輩ナースとの知識や情報共有が重要です。集中して考えるべき課題もあるため、1人で学習する時間を持つことも必要ですが、人と学習した方が簡単にいろんな知識を得られる場合もあります。


現代は昔と違い、ビデオ通話などの回線も安定してきた為、直接会わなくても同僚と情報共有や、共に学習することは決して難しいことではありません。

新人の時はわからないという状態は当たり前なので、一番なんでも聞いても許される時期だとも言えます。

自己学習と併用して、人の力を借りてどんどん知識を吸収して行きましょう。

まとめ

ナース経験談⑧ (7)

新人ナースにとって、この1年間は日々の業務と並行して看護の知識を一つずつ確実に深めていくことが大切な時期です。


しかし、慣れない業務や自身の知識のなさに自信を失ったり、患者や先輩との人間関係や今までにない環境で働くことで疲労感は大きなものになると思います。

以下の方法を取り入れることで、必要以上に自分に負担をかけすぎずに学習することができると思います。

1.記録の中の専門用語を理解する。                   2.まずは病棟でよくある疾患や症状の観察項目を学ぶ。           3.1人よりみんなの知識を集める。                      4.わからないことはできるだけその日のうちに先輩ナースや医師へ相談し解消する。                              5.看護アプリを活用する。


効率よく看護の知識を深める術を知っておくことで、実際の職場での働き方に対しても役立てることができると思います。

色々な方法を実践して日々の仕事や学びが充実したものになれるように活用してくれたら幸いです。

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