飼育日記⑧

6月になった。最近は暑くてジメジメして嫌だ。そして、相変わらず、イヌを飼っている。友人には「まだ家にいるの!?」と言われたし、だんだん周りにも話している。格好のネタである。

ところで、少し前にイヌに殴られた。爆笑。殴られたあとはパニックになり救急車を呼んだ、そうしたら警察まで来ちゃった。夜中にごめんなさい。

経緯としては、口論になり殴られたというシンプルな話。それでもなお、イヌを家に置いているのは、追い出せないのはなぜでしょうね。

「殴られた」こと自体は自分の中でなかった経験だったため、実績解除といった気持ちである。そんな実績はなくていいと思いますが。あとは自分の顔が紫色になったのが面白かった。当時はアドレナリンが出ていたのか、痛みも少なく、怪我だけが大袈裟な感じだった。

殴られてからしばらくはなんだかイヌの方も暗くて、わたしはわたしで気持ちの置き所を失っていて淡々としていて、つまり、気まずかった。ただそれも、わたしの顔の怪我が治ってきたあたりからお互い元の調子が戻っていった気がする。

イヌの取り扱いはいまだにわからないけれど、家で眠っている姿が可愛くて仕方ない瞬間がある。いつ終わるんだろうね、終わっちゃうんだろう。

はー、お酒とぬいぐるみ集めがやめられない。綿を愛しすぎている。ついぞ、ぬいぐるみを作ってみようかと考えている。大きな裁縫屋さんに行きたい。行きたいところに、思い立ってすぐに行きたい。

ちゃんと眠れる人のこと、羨ましくって、ずるいから信用できない。こんなことを考えているバカはどんどん人が離れていくんじゃあないだろうか。眠れないから文字を打っています。眠剤はあるよ。イヌは、夜働いている。

わたしはね、ケータイ小説で育った年代なんですが、当時読んだ作品に狂わされていて、ずっと、最後はこうしたいと思っていることがあるのです。

終わり・

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