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書活168日目*女性という生き物は…。

女性という生き物はなんと不幸なのだろうか。

いや、概ね順調に生きていて、楽しい。楽しいが毎月のソレが思考をどん底へと陥れる。

腹が痛い。
頭が痛い。
腰も痛いし、心も荒む。

夫の言動全てに憤りを感じる。
彼にすべてを理解しろというのは酷なことだというのは十分過ぎるほどわかっているが、しかしながら辛いのだ。

さて、前日に日帰り温泉に行こうと持ち上がった。海の見える温泉だ。なかなかのロケーションに少しばかりテンションが上がる。

関東特有の褐色の湯。
少しとろんとしていて、塩気を感じる。入った後はいつまでも温かく肌も潤うのだ。

久しぶりの温泉。
そのあと何をしようか、何時に出発しようかなどと話しながら就寝した。

朝起きて愕然とした。
ソレが来たのだ、たった一つのくしゃみで飛び出たソレは私を不幸のドン底へと陥れた。

すべて台無し。しかし家族は嬉しそうに準備をしている。水を差すわけにはいかないが、思考はどんどん陰鬱になる。

「どうせ私が行ったってなにもないわけだから行かない…」ついに出てしまった言葉。

ふと、暗い顔になった娘が視線に入った。マズイ!慌てて訂正の言葉を追いかけさせる。

「一人で入れる?大丈夫ならいいよ。私は車で待つから」

ということで、決行した。思わぬ形の独り立ち。難なくこなして気持ちよさそうに、エントランスで待ち合わせたであろう父と並んで出てきた姿は頼もしかった。

それから方々をドライブして帰ってきた。私はというとほぼ、ほぼ車の中で寝ていた。

それでも家族と過ごせたのだから幸せだ。しかし…

腹が痛い。
頭が痛い。
腰も痛いし、心も荒む。

今日のところは薬を飲んで、温かくして、トゲトゲしく寝てやることにする。そういう日なんだ。そういう日だということを男性諸君、知っておくれ。

なんて願ってもいいですか?いてててて。

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