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出版企画書

【タイトル】  仏師 霞慶かけい

 【作者名】  大河内健志おおこうちたけし (本名:)  非公開

 【ジャンル】  純文学

 【キャッチコピー】 未来まで語り継がれる令和の古典文学

 【あらすじ】
江戸時代初期、京ではたびたび大火事が発生し、人心は落ち着かないでいた。主人公、英吉は、京に仏師の奉公に来て間もないが、その非凡な才能を七条仏所最後の慶派仏師雲恵に見出されていた。彼は、当時目の病に効くと人気のあった顕聖寺薬師如来像が、火事で損傷した右手の修復に、兄弟子兵吾と共に師匠雲恵を手伝うことになる。室町時代に作られた薬師如来像の修復は、同じ慶派の流れを汲むものでさえ、その時代の仏師には困難な作業であった。京には、その修復に使う木材すらないのである。結局吉野まで探しに行くことになった師匠雲恵と兄弟子兵吾と英吉。その途中で、師匠は怪我をし、禅寺で療養を兼ねて滞在することになった。そこには、慶派隆盛期の足跡を残す観音像があった。そこで先達の足跡をたどりながら、師匠に直々に仏像づくりを学ぶ兵吾と英吉。そして苦難の末、吉野にたどり着く。
吉野に着いても、容易にその木材を探すのに苦労する。やっとのことで探し出すことに一役買う英吉。京には5年後の到着を待って、その木材を見送る。
5年経った。師匠は、年老いた上に目を悪くしてしまっているので、薬師如来像の修復は、兵吾と英吉二人だけですることになった。
何も手をつけることが出来ないままに月日が経つ。師匠は、亡くなってしまった。兵吾も、その葛藤に耐えられず、鴨川に入水自殺をしてしまう。ひとり残された英吉。自分なら出来ると心の中で自負していた英吉だが、いざ木材を前に、すると手が動かない。己の未熟を痛感する。ひたすら英吉は待った。心を研ぎ澄まして、ひたすら待った。しかし。何も出来ない。
ある日、吉野に向かう途中で世話になった僧侶が、仏所を訪ねてくる。彼の老いた姿をみて、己の年老いたことを知る。もう後戻りできないことを悟る。残されたわずかな命をその修復に懸ける。しかし、無情にも、何も出来ない。
失意のあまり、自殺を図る。助けてくれた和尚に、他力本願を学ぶ。英吉は、やっとのことで、修復をすることが出来たが、最後になって己の技術と体力の限界が来てしまう。
英吉は、死線を彷徨いながらも、薬師如来のご加護によって本意を遂げるのである。
 
【文字数・ページ数】
400字換算枚数 300枚・105,511字

【類書】 
『恩讐の彼方に』菊池寛
『荒法師 運慶』梓澤要(新潮文庫)
『洛陽』朝井まかて(祥伝文庫)

【作品セールスポイント】
 ・「人間が作りだす技術は、どれだけ神の領域に近づくことが出来るの  か」を主題にしており、これは現代人が抱える普遍のテーマでもあり、技術系やIT系のビジネスマンにも、興味を持ってもらえる題材を取り上げている。
 ・国語の教科書に取り上げる作家を目指しているので、作品の中に過度な暴力や性描写などの規制を受けるような描写が一切含まれていない。
 ・翻訳されることを前提に書いているので、文章を短く簡潔にしている。歴史観や仏教観についても、体系的にまとめ上ており、日本の文化を知らない人にも理解しやすいような表現を使っている。
 ・慶派の仏像や江戸時代の京都等、最近話題になっている題材を扱っているので、興味のある人から研究者まで、幅広い層の読者が見込まれる。
                                      
                                    
【著者プロフィール】
1959年、京都府生まれ。サラリーマン生活を経て2019年定年退職。現在は自営業。サラリーマン時代より、現在に至るまで執筆活動を続けている。最近では、自分の作品をWebサイト用に、ショートストーリーにアレンジして、スマホで読む短編小説として投稿をしており、20~50代を中心に幅広い層のフォロワーを持っている。
 
【これまでの作品】 
『もう一人の自分』
『夕暮れ前のメヌエット』
『宮本武蔵はこう戦った』
『龍馬が月夜に翔んだ』
『AIが書いた小説・スカイフック』
『天国へ届け、この歌を』
『仏師 霞慶』
『白い棺』
『禁断の恋』(執筆中)
   ※いずれも未発表
     
【著者セールスポイント】
 ・現在、執筆活動の傍ら、営業戦略コンサルタントを営んでおり、出版の際のプロモーション活動においては、企画立案参画し、自ら率先して積極的な営業活動をすることが出来る。
 ・これまでに書き溜めた作品が多数あり、これからの作品の構想も多くあり、デビュー後は、時間を空けることなく、コンスタントに作品を出し続けることが出来る。

【編集者様へ一言】
編集者と作家の関係は、クラシック音楽における指揮者と奏者の関係と似ているように思います。聴衆の好みを誰よりも知っている指揮者にすべてを任せ、そのタクトに全神経を集中させながら、ひたすら演奏に専念する。そのような関係をつくりたいと思います。
素敵な編集者の方との出会いを心よりお待ち申し上げます。




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