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トモダチのチダトモ

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浴槽ジャーナル。だいたい半身浴しながら書いてます。
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#映画感想

『流浪の月』とてもよかった。終始一定の静けさがありながら最後まで読めない展開に目が離せなかった。サラサとフミが互いの存在により安住の地をみつける度にふたりを引き離す波乱。最近観た邦画は多様性を扱った内容が多かった。登場人物達の複雑な感情を理解しきれなさにより観た後の余韻が長い。

『シャッター アイランド』NHKでディカプリオの番組を観て何か作品が観たくなりスコセッシ監督とのこちらを。面白かった!『太陽と月に背いて』と『セレブリティ』はどうしてWikipediaの作品履歴に入らないんだろうか。美しい「レオ様」時代の貴重な作品なのに。太陽と〜がとにかく観たい

『PLAN75』以前見た藤子・F・不二雄の短編ドラマ『定年退食』と似たような物語かなと予想しつつ見終わった感想も似てくる。近い未来ありえるのかな。道徳や倫理も人間が変われば必ず変化する。「最初の結婚は家が商売やってて」の過去の設定で一瞬「寅さん」のサクラと重なってみえちゃったよ。

ようやく観た作品。期待をこえてかなりよくて全てが心地好い。あまりに良くて観た後に詳細を調べれば土井先生が台所周り料理に携わっているし音楽は大友さんで、恋人役は松たか子さんで主役の俺はジュリーだしある意味男性の老後の夢が詰まりまくっていますよね。毎日パーフェクトデイズがここにも。

『こちらあみ子』無垢に愛を叫ぶあみ子を義母がようやく真っ直ぐに見つめた一瞬だけ顎のホクロが小さく見えたのがとても印象深い。あみ子から見た世界に悪者がいないように、あみ子を見守る人々もまた悪者ではなかったのが余計に辛い。あみ子の世界とこちらの世界の「もしもし」の方法を探し続けたい

新宿シネマカリテはよい映画館だった。ストップ映画泥棒も注意する映像もなくお客さんが満席でも皆静かでストレスゼロだった。

『ヴォルテックス』を観た。ドキュメンタリーのようでもありこれこそ最大に映画だ、とも思った。この分割画面を映画館で観ることができてよかった。

今年の映画ベストランキングをチラホラみたり聴いたり。私は劇場でみた数は少ないけどNetflixでは作品の名前すら忘れてしまう程観た。メモする暇もないくらい。せめて面白かった作品はすぐnoteにあげておく習慣を。エレガントでかっこいい女性を観れた。大好き。母と息子の会話もよかった。

『ホース・ガール』旅先の移動時間に丁度よい感じだったので観賞。みるみるサラの妄想という「現実」に連れ出されてしまう。世界と自分の意識がズレていく恐怖。SFでもオカルトでもなく日常から突き放されてゆく怖さをこの病に苦しむ側から見た世界。誇大妄想に苦しんだ頃の自分と重なり少し泣いた。

『ロスト・ドーター』オリヴィア・コールマンだし面白そうな気配を感じながらも後回しにしていて、ようやく観たらやっぱり面白かった!人形のお腹の中に覚醒剤が入っているんじゃ?って疑ってたらそーゆー話じゃなかった。感じたことのない妙な不穏さと自分にも思いあたる湿度のある作品だった。好き!

映画『Swallow』前知識もカテゴリーすら確認せぬまま主人公のヘイリー・ベネットの横顔が「美しいな」と95分の映画「丁度よいな」で選んでみたらすごくよかった。ストーリーは鬱々としているのに映像も服装も「異物」に至るまで全て美しくてやたらお洒落というアンバランスさが妙によかった。