キトゥン

「キトゥン」というタイ語が好きだから語る


คิดถึง (キッ(ト)・トゥン)

タイに住んでいる、またはタイ語を勉強している方なら多分知っている言葉。そうじゃない人にはきっと耳慣れない言葉。
正しくはキットゥンだけど、私の耳には「キトゥン」と聞こえるのでタイトルはキトゥンにしました。
英語の子猫(kitten)みたいで音がまずかわいい。かわいいでしょ?

意味は「恋しいと思う」「懐かしいと思う」「~について考える」

意味もなかなか良いのです。
英語の「I miss ~」のように使うことが多いかな。
主語がなくとも「キトゥン」だけで「I miss you」としても使えるし、「キトゥン~」で「~が恋しい」としても使えます。
対象は人でも物でも。「実家に帰りたい」「あのお店の〇〇が食べたい」的なことを言う時にも使ったり。
久しぶりに連絡をした時や会った時なんかにタイ人がよく言ってくれる言葉でもあるので、タイで生活していたら耳にする機会があると思う。

タイ語は単語と単語の組み合わせで作られている言葉が多いので、単語を覚えてしまえば理解しやすい。
例えば「ตู้เย็น (トゥーイェン)」という言葉は、「トゥー=棚(何かを収納する四角い箱とイメージするのおすすめ)」+「イェン=冷たい」の組み合わせで「冷蔵庫」。
このトゥーに「ロッ(ト)=車」がついたら「รถตู้ (ロットゥー)=ワゴン車」になるし、
「ロンターオ=靴」がついたら「ตู้รองเท้า (トゥーロンターオ)=下駄箱」になる。
こんなかんじの言葉が多いので、あーなるほどね!あれとあれでそれなのね!となって覚えやすいものが多い。

そしてこのキトゥンはというと、
「考える」「思う」「計算する」といった意味のある「คิด (キッ(ト))」と、
「至る、届く、到着する」「~まで(場所や時間)」という意味の「ถึง (トゥン)」の組み合わせ。

これまた覚えたての頃なるほどー!と思ったし、なんか素敵だなぁと思って、だから好きなんです。
想いや思考が、相手まで届くような、届けようとしてるようなイメージ。
まさに「恋しい」というか、I miss youは「会いたい」と訳してもその中に「さみしい」というニュアンスを少なからず感じるのだけど、キトゥンはそれより「恋しい」成分が多い気がする。
missじゃなくて、ถึง (トゥン)。失うんじゃなくて、届ける。

家族や友人や大切な人に、使うなら私こっちの方がいいな。って思う言葉。通じる人がすごく限られちゃうんだけどね。笑

最後に、これは超個人的見解です。他のタイ語話者の方は違う感じ方をするかもしれない。妄想好きとしては、それも含めて言葉を勉強するのっておもしろいなぁって思う。

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