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ゲーム業界の職業紹介~イラスト、2Dグラフィック編~

ゲーム業界に入りたい、絵が描きたい、キャラクターデザインをしたいといった人に向けて、今回は2Dグラフィックの職業事情を紹介したいと思う。

1.2Dグラフィックといえど職種は様々
ゲームを作るには制作の上で様々な職種があり、主に以下の職種に分かれる。
・キャラクターデザイン(キャラデザ、ラフ、スチームイラスト等)
・2Dグラフィッカー(ラフ、線画、着色)
・アートディレクター
・背景デザイン
・2Dアニメーション(Spine、Live2D等)

2.キャラクターデザイン
イラスト、ゲームデザイン職における花形ともいえるポジションで、
イラストレーターの誰もが目指すポジションでもある。
ただこのポジションはゲーム会社でも限られた人数で、実力だけでなくユーザーのニーズや、魅力、独自性等さまざまな要素が必要になる。
キャラクターデザインを担当する人はデッサン力も高い人が多く、アートディレクターを兼務したり、ゲーム会社でも上位職にあたる。

実績や実力が必要になるので給料も非常に高い。
勤務時間もある程度融通がきく場合が多く、自分のペースで仕事できる可能性が高い。
仕事が集中しがちなので残業時間は多くなる傾向にある。
仕事が多いため、ある程度の裁量が与えられる可能性も高い。

3.2Dグラフィッカー
今回は2Dグラフィッカーとしてまとめたが、
ソーシャルゲームでよくあるカードのデザインや、キャラデザのラフを完成させる仕事が主で、会社に所属する多くのデザイナーがここに当てはまる。
仕事内容は指示書や仕様書を読んで、その通りに作る。
ラフ、線画、着色、仕上げといった工程があり、経験が浅い人は線画や着色を、
経験、実力がある人はラフ、仕上げといった工程を任される。

実績や実力に応じて給料は上がるが、ラフを任されない人は新卒給料からなかなか上昇していかない。
勤務時間は定時+残業という場合が多く、基本的には忙しい。
ただスケジュール次第というところもあり、期限内に終わらせることができればある程度コントロールがきく。
ただどこかの工程で遅れがでると着色工程の人間は残業しざる負えないといった状況になる。

キャリアとしてはキャラクターデザイナーやアートディレクターになる人が多く、その中でも多くはアートディレクターになっていく。

3.アートディレクター
2Dグラフィッカーの上位職で、絵のクオリティを管理する管理者。
いわゆる赤入れや、スケジュール管理、渉外を担当する。
デッサン力はもちろん、コミニュケーションスキルや、管理能力も必要になるため、ある程度の実績が求めらる。
アートディレクターをしつつ、実務作業をするという人も多い。

アートディレクターは会社では管理職にあたる人が多く、給料もサラリーマンの平均以上はある場合が多い。
アートディレクターはマネジメント能力が向上すると役職が上がるということもあり給料も上がっていく。

勤務時間はプロジェクトや人員に左右されることが多く、定時で帰れる時もあれば残業時間が非常に多い人もいる。
役職が付いてる場合や裁量労働となっている場合が多いため残業代は期待できない。

キャリアとしてはそのまま会社のマネージャーや部長を目指す人もいれば、
フリーランスでイラストを正業として生きる人も多い。
ゲームディレクターを目指す人もいるので幅広い選択肢がある。

4.背景デザイナー
非常に貴重な人材である背景デザイナー。
背景イラストの一連の流れを任される。
デッサン力、パース理解度、知識と経験と正確性が必要となる。
2Dグラフィッカーでキャラクターが描けない、色を塗るのが好きな人が転身したり、もともと美大で勉強していて背景を専門としていたという人が多い。

勤務時間は人材難ということもあり、仕事が絶えないため忙しく長い。
残業も仕事量が多いため長くなる傾向だ。
ただ給料は会社も人材を確保したいため通常より高めの場合が多い。
基礎ができていれば転職も容易であるため、背景が好き、興味あるという人にはお勧めだ。

5.2Dアニメーション
近年需要が上がっているのが2Dアニメーション。
SpineやLive2Dを使ったソーシャルゲームが多いので仕事が多い。
基本的に2Dアニメーションだけ勉強してるという人が少なく、
意外とできる人が少ない。

勤務時間は少し長めの印象ではあるが、常識外の残業というケースは少ない。
残業もあるが、1~2時間くらいで納期前に増えるという印象。
給料は人材がまだ少ないわりには需要が多いため、そこそこ貰える。
2Dグラフィッカー専任の人よりは若干いい。

キャリアとしては、2Dアニメーションが今後も主流でいられるかが怪しいという点もあり、アニメーション知識をいかして3Dを覚える人が多い。
逆に3Dの人が2Dアニメーションも勉強するというのが主流だ。

新卒や中途でゲーム会社に入りたい人は、イラスト+SpineやLive2D、3D+SpineやLive2Dという+αで覚えておくと入社しやすくなる。


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