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映画「人生フルーツ」。長く生きるほど、人生は美しくなる。

『人生フルーツ』という映画を知っていますか。

小さなシアターやイベント等での自主上映会などしか見ることができない作品だと思います。

この作品の名前は知っていたのですが、どんな内容の作品なのかは知らず。

知人に誘われて見ることになりました。

映画のチラシを見ると、老夫婦2人の姿。
そして、「人生フルーツ」というタイトル。

果物が好きな老夫婦の話なのかなと想像していました。

しかしその内容は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一角の平屋に住む、津端修一さんと秀子さん夫婦のドキュメンタリー映画。

・・・

2人の住む家には、雑木林に囲まれたキッチンガーデンがあり、そこでは70種類の野菜と50種類の果物が育てられています。そんなたくさん種類の野菜と果実を、90歳の修一さんと87歳の秀子さん2人で育てています。

収穫した果実でジャムを作ったり、庭の一角では自家製ベーコンを3日仕込で作ることもする。年齢を感じさせないとても元気な2人。

「スローライフ」という言葉が当てはまるような2人の生活。

風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

樹木希林さんのナレーションで、作品中に何度も繰り返し登場するこのフレーズ。

何度も出てくるので、終盤には自分も声に出してつぶやきたくなるほど、静かに心の中に刻み込まれる印象的なフレーズ。

ただただ淡々と静かに展開していくストーリーだけど、自分の心に刺さるシーンはたくさんあるし、思わず涙も出てしまいました。

・・・

映画館のオーナーが上映後に言った言葉。

「少しでもたくさんの人に観てほしいと思って上映をしています」

オーナーの想いがすごく伝わりました。

自分のこれからの生き方を考えさせられ、出会えてよかったと思えた映画。オーナーの言うように、本当に多くの人に観てもらいたいです。

何度でも観たくなる素敵な作品でした。
(人生ではじめて映画パンフレットも購入してしまいました!)

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