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distress

 先月からセルトラリンを飲んでいる。

 と聞いてピンとくる人は医療関係者か薬局勤めか同じ薬を飲んでる人でござろう。

 過度なストレス…カタカナ4文字より「冗談じゃない高負荷」とカクカクの漢字で表したいヤツが、心というふわっとしたものじゃなく物質として存在する脳にダメージを与えるという話はもっと知られて欲しいのでリンクを貼っていく。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO96149410V10C16A1000000/
https://family.php.co.jp/2018/10/post18.php
http://jams.med.or.jp/symposium/full/129006.pdf

 ストレス 脳 ダメージ で検索するだけでも拾えるのでうつ状態の人間に「心の問題だ」とか「気合が足りない」とか「甘えてる」とか言っちゃう方はよくよく読んでもらいたい。特にうちの家族とか。
 

 自分がうつ状態の時に身近な人にしてほしい事って何だろう。
 正直誰かがうつ状態の時だって、その人にどう接したらいいのか分からない。分からないから触らない。
 自分が何もサポートしてもらえないことを嘆くけど、どうしたらいいのかきっとみんな分からないんだと思う。

 

 先ずはこれが、脳の故障(といって良いのか)なのだと、本人も周囲も知ってくれたらなーと思う。
 それからその原因が何なのかを考える。
 できれば取り除く。
 脳が回復するために必要なこと、例えば病院に行ったり、日光浴したり、味噌汁や豆乳飲んだり犬を撫でたり、「セロトニン」を増やす方法を、できるところから取り入れる。
 とにかく、家族には「それがどんな状態なのか」をもっと知ってもらいたかったなぁ(過去形)と思う。もうあきらめた。
 
 私は自発的にカウンセリングも長いこと利用しているけど、身内は「カウンセリングにいけば治る」と漠然と考えているみたい。病院みたいなものだと思っているのかな?
 自分で利用するまでは私も割とそう思っていたフシがあるけれども…
 カウンセリングは自分の中の情報整理を手伝ってもらう場所、というほうが合ってる。

 私の場合は、「とても処理しきれない衝撃的な体験」が記憶に埋もれていて、そのために関連するものを避けたり対人関係で負荷がかかると解離(離人感)が起こったりという状態が続いている。これを解消するために、その処理できないでいる衝撃体験を専門家(カウンセラー)の手を借りて過去のこととして消化していく、という試みをしている最中だ。
 でもその体験の蓋が開きそうになると体が拒絶する。まだ蓋を開ける時ではない模様。

 こういう話は漫画とか、厨二っぽいなぁと思ったりするんだけど、例えば犬に噛まれた人がどんな犬に対しても恐怖や嫌悪を覚えるように、歯医者でゴリゴリ削られた人が歯医者を嫌いになるように、誰にだって「体験したこと」を原因にした「回避」はあるはずで、別に特殊なことではないはず。

 犬に噛まれたなら犬が嫌いになっても仕方ないなぁ、とは思えるのに、事件事故に遭って「いつまでも昔のことを」って言われるの納得いかねえずら。

 その人にとって重大であることは、他人が「大した事じゃない」とジャッジできない。
 大好きなアイドルを失って嘆く時も、ペットを亡くして悲しむ時も、恋人と別れた時も、失敗を責められた時も、その人にとって重大なことが起こっているのならば、それは等しく重大なこと。

 そう思わずにいられるのは自分がたまたま運がよかったからでしかない。
 

 「これが重大に感じないほどツイてる人生でよかったね~」と言えるのは心に余裕があるときだけなので、通常は「大した事じゃない」だの「早く忘れなさい」だの言ってくる相手には「うるせえ」と思ってるし、「あ、この人とは理解しあうの無理だわ」と思っている。
 
 でもその「理解しあえない人」が世の中の大半を占めているので、なかなか生きづらいのであることよ。

 

保護猫のお世話をしつつ夢の話を書いたり日々のあれこれを書いたり打ちひしがれたりやる気になったりしております。やる気はよく枯渇するので多めに持ってる人少しください。