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哲学・日記・メモ 「複製技術時代の芸術・私が美大生だった頃」

1990年代。私が美大生だった頃。
ニューアカデミズムの余韻が残る大学生活で、ちょっと尖がってる美大生は必ず読んでいたベンヤミンの『複製技術時代の芸術』(読み込めていたかは不問)。まだ1990年代には真のものとして膾炙されていた「複製の普及によるアウラ」の消失は、2000年以降どうも違和感を覚えていたものでした。
むしろ芸術に限らず、あらゆる複製が普及し身近なものになる事によって、オリジナルのアウラはいや増すその威光を増していると感じていたから。多分、私の感じた事は間違ってはいなかったと思う。んだけどな。フランクフルト学派は、私は「割と好き」。

2021年4月 岡村正敏

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