【Album】影のカタチ
【Album】影のカタチ
※この記事は、オッカールのInstagramに投稿した写真たちの振り返り記事です。
こんにちは。久しぶりのAlbum企画執筆です。
今回と次回のnote記事は、オッカールのInstagramに投稿した写真シリーズ「光のカタチと影のカタチ」の総集編です。
全写真を掲載するとともに、各写真のエピソードを語りたいと思います。
「光のカタチと影のカタチ」は全6編で、Vol.1~Vol.3が「影のカタチ」、Vol.4~Vol.6が「光のカタチ」です。
今回は、前半の「影のカタチ」の振り返りにします。
Vol.1 広場-3つの視点より-
熊本県立美術館の中庭にて撮影。ここは、前川國男設計の名建築で、赤レンガ敷きの建物と木との相性がめちゃくちゃオシャレ。影を作っている木々は手前にあって、写真には写っていないけど。角度を変えて撮ってみると、影や建物のディテールがまた変わって見える。特に3枚目の低いアングルは、レンガの美しいディテールがよくわかる仕上がりになっていてマイフェイバリット。3段階の角度で撮っておいてよかったと思う。
Vol.2 cobblestone
夏の江ノ島にて撮影。写真にまとう青っぽさと白っぽさが強い雰囲気から、日差しの強さと夏の湘南感?を感じてもらえるかな。2枚目は、重厚感のある石段が、青っぽさによってカジュアルな雰囲気をまとっている。影と光が、白と青と石の無機質さが混じり合った、不思議な写真に思える。
あまり「影のカタチ」ということを意識せず、スナップ的にたまたま撮っていた写真なので、撮ったときのことはあまり覚えていない。ただ、石畳や影は撮るネタとして最適であると、頭の中に刷り込まれている可能性はある。
以上2件は、以前のnote記事でもアップしています。あとこちらの記事、タイトルが「影のある光景」となっていますが、私にとっての「影のカタチ」については、こちらの記事の方を読んでいただけると幸いです。
Vol.3 光はのびている -街も山も柵もこえて-
ここからは、新作です。これは岩手県盛岡市の岩山公園展望台にて撮影した写真。岩山公園は盛岡市街の東側にある小高い山で、西向きに盛岡市街を一望でき、さらに街の向こうに雄大な岩手山を望める場所である。夕方にさしかかるころに訪れたので、街の向こうの西の山々の上に、太陽の光が低く差していた。
西側の柵の向こうの、眼下にある盛岡市街地と岩手山の風景を撮るのに夢中になっていたが、体をもう一歩手前に引いたときに気が付いた。
柵の向こうの風景ばかり見ていたが、柵の手前にも「美」があることを。柵の手前で足元を見ると、西から差す光が柵を抜けて、柵の形の影を床に映している。夕刻で、日光の高さが低いので、影は長く伸びている。
柵の手前の床に、長く伸びる柵の影、夕刻の黄色みを帯びた光がなす光景。これは、柵の向こうの広大な景色に囚われて見逃しそうな美であり、さらに夕刻に来たからこそ見られた一時の美である。感銘を受け、影の手前から撮影した。この作品の仮タイトルは、「not only over there….」だった。
影の長さで光の低さを表わし、床に反射する光の黄色さ(オレンジさ)を際立たせたことで、夕方らしい写真に仕上がった。さらに縦の構図にすることで、空や柵の向こうの風景を広く長く写し、かつ影の手前に余白を写したことから、「ここが展望台である」という場所性、そして日光が山や街の上を抜けて、さらに柵を越えてどこまでも長く伸びているという、「光が長くまっすぐ伸びていること」も感じられる写真になったと思う。
ということで、「影のカタチ」3編の振り返りにしました。
「影のカタチ」については、以前のnote記事「影のある光景」の方が私の考え方について書けているかもしれません。
ということで、この記事はこの辺にしておきます。
「光のカタチ」については次の記事にて!
ご覧いただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?