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除雪後の苦労がない生活をーー「雪かきをしてほしい人」と「雪かきをしたい人」をつなぐサービスが11月にリリース

積雪地帯での暮らしで避けては通れない「雪かき」。一人暮らしの高齢者や仕事が忙しい人々にとっては、時間や体力が必要となる作業に不安を覚えることも少なくないだろう。そんな人々を手助けするサービスが生まれる。

北海道釧路市に拠点を置くのBaySherwood社は、「雪かきをしてほしい人」と「雪かきバイトをしたい人」をつなぐプラットフォーム「Snow Bell」を2020年11月にリリースすると発表した。

先行して、作業者や依頼者共に事前登録を募集する。提供エリアは事前登録者の状況によって変えるとしているが、札幌市をはじめとした東北、北陸地方の積雪地帯を中心に展開し、徐々に規模を拡大する予定とした。

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Snow Bellでは、依頼者側がアプリに利用者登録をした後、屋根や車、歩道作りなど除雪項目にチェックし、依頼ボタンを押す。そうすると作業者に依頼が届き、除雪作業をしてもらうことが可能となる仕組みだ。

今すぐ雪かきが必要な場合には「クイックベル」という機能を使用し、付近の作業者全員に通知を届けることができるという。

作業者側は、アプリ上の地図に旗が出る形で表示されるオファーを選択し、現場に向かう。除雪道具の置き場所などの情報が記載されたオファーシートを見ながら作業を進める。作業後は、現場の写真を依頼主に送信して終了。積雪量や作業内容、依頼者側の評価に応じて報酬が確定される。

スマートフォンが使えない高齢に向けては、電話で同様のサービスを受けることが可能となる仕組みも整える予定とした。

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同社では「幼少期より両親・親戚が毎朝早起きして1時間ほど雪をかいてから会社に行く姿や、屋根の雪下ろし時の落下事故のニュースなどを幾度となく目にしてた。しかし、一般的に雪かきを代行業者に依頼すると1時間で5000円〜1万円かかるため、気軽に依頼することができない。Snow Bellがあることによって、依頼者側はより安く気軽に雪かきを他の人に任せられ、作業する側は除雪で収入を得られるようになる。これにより、降雪地帯に住む人々の暮らしをより良くしたい」とコメントしている。

【参照】


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(執筆:金田みほ、編集:庄司智昭)

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