見出し画像

お金というエネルギーを自分のために使う練習

私は長らく自分のためにお金を使うことが苦手でした。

厳密に言うと「将来何かしらに役立ちそう!」という私の身になる勉強や人生の糧となるような経験や学びにはお金を使えるけれど、それ以外の「ただ欲しい」「ただ嬉しい」「ただ楽しい」「ただ気分があがる」という純粋な私自身の欲求を満たすだけのものにお金というエネルギーを使うのが下手でした。

これは『助けたいというエネルギーのトラップ』の記事でも書きましたが、長らく私自身が自己犠牲的なエネルギーの使い方をしてきたことによるものでした。当時の私は、誰かへのプレゼントやお土産を買うことは得意だけれど、自分自身への純粋なプレゼントは買えない。いま思えばだいぶ息苦しいのですが、そんなことにも気づかず家族が大きなお金が必要になって困っていると貸したり、身近な人の借金がわかればとりあえず代わりに返済するなど、世話焼きという名のもと「相手の自立を邪魔する行為」ばかりしていました。(あ、そんなことを繰り返すものだから育休中に1日の生活費500円という日々があったことも思い出しました。笑)

そんなエネルギーの使い方は、子どもが生まれてから更に悪化。子どものためには幾らでもお金を使えるのに自分には躊躇する。母という役割を担ってからはお金だけでなく、自分のためだけに時間も労力も使うことへの小さな罪悪感が湧くようになります。無意識のうちに「母たるもの」という祖母の代から長らく培われていた私のなかの思い込み、集合意識が優位となっていました。

それまではそのDNAレベルでの信念体系に支えられた意識が自分のなかにあったとしても顕在化する機会もなく、気づきにくかったのだと感じています。子どもを育てるようになり、初めて自分のなかにあるエネルギー詰まりを痛感していきます。目の前で現象化されることに何かしらトリガーされることで、自分のなかの不要となった思い込みに気づく。そんな仕組みにも気づいていきます。

そんな私が突然「クラニオ・バイオ」(『人間の身体は神秘の入口|Craniosacral Biodynamicsとの出合い』)に出合い、施術者向けの4日間の講座(しかも朝から夜まで終日みっちりコース)を受けるというのは、じつは私にとって大きな変化を受け容れることと同意でした。最初は「こんなことしていいのかな?」と、恐る恐る一歩ずつ足を踏み出した感じ。それが「自分のために豊かさのエネルギーを使い始める」という、大きな出発点となりました。時間も労力もお金も自分の純粋な喜び(当時の私には施術者になる目的はなく、単純に好奇心に導かれる行為だったため)のために使うって最高!と、一気に自分ファーストなエネルギーの使い方にハマっていきます。残念ながら、そこからブレーキの使い方を知りません。何事も一度知ってしまうと後戻りはできないですね。

*

逸れに逸れていってしまいました。あ、でも奇跡的に戻ってきたのかも。

「クラニオ・バイオ」の4日間の講座は私にとってプラクティショナーとしての道を歩み始める転機であったと同時に、時間と労力とお金という豊かさのエネルギーを自分のためだけに使う練習にもなりました。実際に行動していき、その自分を許していくことで以前感じていた罪悪感はどんどんなくなっていきました。そればかりか、豊かさというエネルギーを自分のために使う、そのエネルギーの循環のなかに身を置く。すると施術を通して受け取るエネルギー、気づきの深さ、変容のスピードやダイナミックさなども比例するようになります。

こんな例もあります。私は長らくメディア業界にいたので、よくプレス枠やインフルエンサー枠という「招待枠」という機会をいただくことが多い属性でした。また私自身、何かしらをイベント企画した際に、プレス関係者や芸能系の方など影響力の大きい方々をご招待することもあります。事業者としては広告・宣伝費に充てられるものなのです。「招待枠」は、受け取った方が何かしらのメディア媒体での宣伝協力を想定したものになりますが、とてもビジネスライクで社会的なものです。エネルギーを個人として受け取らずスルーされ、そのまま何かしらのアウトプットとして外部に流されがちです。それはそれで一部の目的は果たされているのでいいのですが、エネルギーを感じることが大事な場面では状況が異なってきます。例えば「クラニオ・バイオ」のセッションの無料モニター、もしくは施術を受けるグループセッションなどを無料でご招待すると、(もちろん人によりますが)施術を受ける方が相応のエネルギーを受け取る準備ができていない、そんなことがよくあるのです。

エネルギーというのは敏感です。お金をきちんと払うと、そのお金に値したエネルギーを受け取る覚悟が自分のなかに自然と芽生えます。向き合いに対して、自分自身に対して真剣になります。エネルギーの量に応じて真剣になります。受け取り上手な人は、お金という媒介を通さなくても、きっと受け取ることはできます。上記の「招待枠」だったとしても上手に受け取ります。

お金をはじめとする豊かさのエネルギーを純粋に自分の喜び、楽しさ、欲求、欲望のために使えているか。そして相応のエネルギーを自分が受け取ることの許可を出しているか。「そんな自分はダメだ」とどこかで制限をかけている自分に気づいたら、そっとそれを感じている自分の身体の強張りに意識を向けてみる、その緊張を感じるままに受け止めてみる。そしてゆっくりと深呼吸をしながら、身体を緩め、寛がせてみます。

まずはできる範囲から練習です。少しずつでもいいですし、私のように一回始めたらストップが効かないままに走り続けてもいいかもしれません。けれど行動することでどんどん気づいていきます。「あ、できた」から「意外とどうにかなった」に。そして「最高に楽しい時間だった」「とても豊かだったな〜」と、どんどん自分に優しく接することができるようになります。

あなたに豊かさのエネルギーを与えらえるのは、やはりあなたなのです。自分の人生を豊かにする覚悟を決め、自分自身の欲求、魂の望みのために一歩ずつ始めてみませんか。心が弾むこと。魂が喜ぶこと。それを始めると、あなたの世界は確実に変容していきます。







この記事が参加している募集

お金について考える

いただいたエネルギーは大切に循環させていただきます🙏✨