家はあなたを写す鏡だとしたら

あなたの家は、自分にとって居心地のいい空間になっていますか。循環の多い冷蔵庫のなか、日用品のあるチェストなどの引き出し、生活を支えるキッチンの作業台、寛ぐためのベッドルームまわり、家族が共に過ごすリビングなど、自分が暮らしやすいように調和がとれていると感じるでしょうか。

自分のなかに何か“不足”を感じていたり、もしくは何か“背負っていかないといけないものがある”と感じていると、生活のなかに荷物が増えていき、さらには人生における荷物が増えていきます。気づくと身動きがとれにくいほど、自分自身の人生を縛りつけるものになってしまったりします。あなたは何を恐れ、手放さないでいるのでしょうか。どんな不安から、それら荷物を頼って生きているのでしょうか。

私たちの人生は、余白をもてばもつほど新しい豊かさが巡ってくるようにできています。家という物質空間は、わかりやすく私たち自身の生き方が現れます。部屋をきれいに整理して、片づけてスッキリするほど、新たな出会いが入るスペースが生まれていきます。そしてそれは部屋がそうであるように、私自身にも反映されます。部屋が片づくと、マインドもスッキリするはずです。

片付けるなかで“捨てられない自分”に出会ったら、そこにはそんな意識があるのか観察してみてもいいかもしれません。いつか何かの役に立つと期待しているのか。それらがないと何か不安な感覚があるのか。普通は家にあるはずだ、という常識的な概念があるのか。どんな意識で所有しているのでしょうか。

物質というものにもあなたの人生と同じように役割があります。それら物質は、どんな役割をもってあなたのそばにいるのでしょうか。どんなエネルギーをあなたと交換しているのでしょうか。心地よさや美しさ、楽しさでしょうか。もしくは不安や恐れからくる見せかけの安心でしょうか。物質に宿ったエネルギーは、あなたのエネルギーにつながります。生活のなかで最も過ごす時間が多い空間だからこそ、あなた自身を元気に、軽やかに、楽しくあれるような、そんなエネルギーのものを自宅に置くようにしてみませんか。

嫌いなものに囲まれて生きるほど、私たちは暇ではないはずです。好きなものに囲まれる人生を今からでも始めてみませんか。