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リモートワークに必要なもの - グローバルメディア編

ぼくもフルリモートワーク生活がしばらく経ってきたので、メディアのエンジニア視点で、ちょっと状況をまとめておこうとおもいます。個人の視点で主観もりもりなので、会社の公式見解でないことをかしこまらせてください🙏🏻

CondéNast という会社

ぼくが働いてるところは CondéNast という組織です。

CondéNastは、世界有数の印刷、デジタル、ビデオ、ソーシャルブランドを制作するグローバルメディア企業です。Vogue、GQ、The New Yorker、Vanity Fair、Wired and Architectural Digest(AD)、CondéNast Traveler、La Cucina Italianaなどが含まれます。

ということで、メディアを100年前以上前から運営しています。ブランドとマーケットの数が多く、たくさんのユーザー利用していただいています*

MONTHLY - VIDEO 11億再生 / PRINT 8,400万部 / WEB (MOBILE) 2億3500万UU (DESKTOP)1億3500万UU / SOCIAL 4億100万フォロワー 

ということらしいです。

さいきんはグローバル化に力を入れていて、 コミュニケーションツール(Slack)やアセット(Google drive)がひとつのところにまとまっていたり、CEO からのメッセージがメールや動画でローカライズされて送られてきたり、統一フレームワークを利用したプロジェクトが進行したり、そのための委員会があったり … と、国を跨いだエクスペリエンスを開発するクリエイティブを行っていくための基盤があります。

ということで、遠隔地(時差もある)とコミュニケーションするノウハウというか、必要なリソースはある程度揃っているので、フルリモートになるまでのハードルはそれほど高くなかったように思えます。

フルリモートになるまでの過程

フルリモートになるまでには段階があって、もともとの制度として月4日まで申請制でリモート勤務が可能でした。

  • - 従来 - 月4日まで申請制でリモート勤務可能
    - 1月末 - 在宅勤務の上限と事前申請を撤廃(リモート推奨)
    - 2/19 - 弊チーム前倒しでフルリモート
    - 2/25 - 日本全体フルリモート

という経過でした。

リモートワークに必要なもの列挙

リモートワークに必要なものは、弊社の場合すべて揃っていました。とくに新しく支給されたり、利用するようになったサービスはないです。運用方針を決めるだけで、フルリモートを開始できたのでとてもスムーズでした。列挙してみます。

G Suite
Google Drive / Gmail / Google Calendar など、おもに利用してます。Google Drive にはアセットが詰まっていて、Google Calendar から世界中の会議室が予約でき、Gmail に通知が飛んで各自 accept して、遠隔地では Zoom へのリンクがカレンダーに生成されてるところから参加する、というような快適なフローで。

Slack
なんらかのチャットツールが必要だけれど、弊社は Slack。たまに苦手な人もいるって聞くけど、ぼくも好みは Slack なので快適です。Slack のいいところは最適化されたショートカットと強力な検索機能と豊富な拡張支援。全然業務と関係ない channel がいっぱいあって anime とか music とか interast-cats とか design-hotline とかみてる。公式のアナウンスもここでみれるようになってる。

Zoom
リモート会議は Zoom を使ってます。Google hangout より安定してる印象があって、 普段から global meeting とかで数百人以上で使っていても、相互通信しても問題なく動いてるので信頼できるかと。ホストが Zoom のユーザーであれば、社外のゲストとかもリンク共有だけで追加できるのがすごく便利+

note PC
ノート PC がそれぞれに配布されていて、VPN で社内環境に接続できるようになってる。

バックオフィスのいろいろ
出退勤とか精算とか評価ツールとか、会社のインフラ的な部分はオンラインで申請と承認が完結できるようになっています。ただ、最終的に HR に取りまとめる段階で一部紙出力しなくちゃいけないものがあって、ここちょっとどうしようかーとなっていたりするみたいです。

委員会
Risk Management Committee というのがあり、ここで会社全体のリスクを統括して意思決定を行っています。国内のポリシーと全社ポリシーがあって、とくにパリでファッションウィークがあることも重なっていて、渡航の制限とかがしっかりしてます。

自宅環境
普段から自宅の通信環境と作業デスクはちゃんと整えておきたいなーというところですが、ぼくは前職がフルリモートだったので、ディスプレイ2枚と作業デスクと椅子は気に入ってる快適なものを用意してるので、とくに手を入れる必要はなかったです。家族とシェアする空間だったら、ノイキャンとかでパーソナルスペース確保するとか、ちゃんと仕事する上での相談とかしておきゃなきゃですね。

フルリモートが始まって

フルリモートが始まって数週間が経ちましたが、とくに問題は感じてません。デスクに気に入ってるプロテインバーを置き去りにしてしまった、、というのとか、私物とりに行きたい欲、というのはあるけれど …

会議や採用活動のリモートも逆に新鮮でおもしろい!それと、なんとなく予想していたけれど、リモートになることにより、積極的にコミュニケーション取らないといけないモチベーションがそれぞれに灯っていることが、とてもよい効果になってます。

リモートワーク始めよう

おそらく挙げたようなものが揃っていれば、フルリモートはすぐにオフィス勤務と変わりなく始められるはず … というような感じなので、やっぱり始めるためのハードルはある程度ありますよね。。

なので、非常事態に慌てないように、普段からの環境作りが大事かと。完全にフルリモートは難しい業態でも、週1から始めてみるとか、早い段階で制度や備品やサービスを整えたり、そのための組織を組閣しておいたりする必要があると思いました*

現場からは以上です 🐈



良くも悪くもピンチはチャンスで、サイヤ人よろしく、追い込まれたときにいろんなことが動き出したり、新しいことを始めたりしますよね。で、そのときうまいことやれなかったりすると、とにかく誰かを責めたくなったり。落ち着いて、焦らずに、助けを借りずに、自分自身でできることを考えて行動したいなーという心づもりと、日常のなかで自分の身の回りを良きように整えておくといいかもしれないな、と思います。

ほぼ日のガイドがとても素敵だったので貼っておきます◎

📝 - 株式会社ほぼ日の働き方ガイド。 - ほぼ日刊イトイ新聞