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オリジナル小説

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主に短編小説。Twitterにあげたものをひとまとめにしたものやnoteにて公開したもの等。朗読に使用したり等は御自由にどうぞ。
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#歌詞

最後に手紙を

最後に手紙を

ふと、私の目に留まったもの。
何気ない日常の中にあって忘れていた遠い記憶。
人はそれを思い出と言うのだろうか。
泣き出しそうになるのを堪えながら急いで
帰路を急ぐ。すれ違う人が不審な目で見てくるが
気にしてはいられない。

「早く帰ろう。」

やっと見つけた居場所だった。
座り込んでいた私に差しのべられたその手は
大きく、語りかけてくれたその声も、
よく見ると広い背中も、大人びたしゃべり方も、

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君の願いが

君の願いが

どれだけの時が過ぎ、
どれだけの季節が過ぎて行ったか。
いつもの変わらない日常が
ただ、ただ過ぎていく。

いつの事だったろう。
あれは3月の末の、
風の強い午後だった。

今日は何かいつもと違う。
そんな予感がしたんだ。

桜並木をくぐってキミの顔が
少しこわばっていた。
薄々、ボクはキミの願いに気付いていた。
そのキミの願いに怖じ気づいた。
キミの願いがボクの願いと同じだとあの時、
言うべきだ

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