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賀数仁然さんのバスツアー【龍柱、天尊廟、仲島の大石など】

みなさま、こんにちは😊
いかがお過ごしでしょうか❓

賀数仁然(かかずひとさ)さんと行くバスツアーへ参加してきました。

琉球の歴史を学んだり組踊(くみおどり)を鑑賞したのですが、充実していてとっても楽しかった~✨了承をいただいたのでnoteへツアー場所の紹介と感想を投稿します。

ところで、みなさんは賀数仁然さんをご存知でしょうか❓

沖縄ではかなりの有名人です❗️
琉球の歴史に精通されています。

著書『さきがけ!歴男塾』1〜3巻
RBC琉球放送のテレビ番組「琉球サウダーヂ」構成・監修
FM沖縄のラジオ番組「ゴールデンアワー
毎週月曜日沖縄タイムス歴史コラム
などなど……各方面で幅広くご活躍されています。

Youtubeでは動画「さきがけ歴男塾」も発信されています。興味がある方はぜひ見てみてくださいね。

https://youtube.com/@user-rx2ng5xi6n

そんな琉球の歴史に詳しい賀数さんが解説してくださるバスツアーがあると聞きつけて参加してきました。

ツアーのタイトルはこちらです。

✨琉球史芸人[賀数仁然」氏と行く
組踊「孝行の巻」と琉球の歴史文化を学ぶ旅✨

近畿日本ツーリスト沖縄さんがツアーを実施しました。

ツアーの流れは以下のようになっていました。

龍柱(りゅうちゅう)、天尊廟(てんそんびょう)、仲島の大石(ナカシマノウフシー)などを賀数さんの解説を聞きながら見学。
おもろ殿内(どぅんち)昼食
国立劇場おきなわ組踊のワークショップに参加。
玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)の代表作の組踊「孝行の巻(こうこうのまき)」を鑑賞しました。

すごく内容が濃くて充実したツアーでした。家に帰ったあとはクタクタでした。

情報量が多すぎて、すべてを書くことはできませんが、今回は賀数さんと龍柱、天尊廟、仲島の大石などを見てきた感想を書きます⭐️

国立劇場おきなわ

こちらは国立劇場おきなわです。
朝、国立劇場おきなわの駐車場に9時前に集合しました。

さっそくバスに乗り込んで移動します🚌⭐⭐⭐

龍柱

那覇市若狭にある龍柱前にやってきました。
龍柱の像はいつも遠くから眺めていましたが、今回初めて近くで見ました。

龍柱について那覇市観光資源データベースのホームページから説明を引用します。

このシンボル像は那覇市と中国福州市が、昭和56年(1981年)の友好都市締結から平成23年(2011年)で30周年を迎え、今後の両市の友好・交流を記念して建設されたものです。像の規模は高さ15m、幅3mで材料は花崗岩(中国福建省産)を使用しています。

那覇市観光資源データベース
https://www.naha-contentsdb.jp/spot/727
龍柱

龍柱を下から撮影しました。高さ15mです。すごい迫力。

龍柱の継ぎ目

よく見ると像には継ぎ目がありました。

賀数さんによると何個かに分けて運んでくっつけたからだそうです。まるごと運ぶのは重くて大変ですものね。

琉球の文化ではは大変重要なものだそうです。

◎琉球王が着用した皮弁(ひべん)という衣裳。
◎屋根瓦に飾られた鴟尾(しび)
◎ハーリー舟の爬竜舟(はりゅうせん)。
……
などなど。

みんなをモチーフに作られています。

一説によると、琉球という言葉は龍の玉からできたのでははないかと言われているそうです。

でもは琉球だけではありません。

日本、中国、台湾、香港、韓国、インドなど……

アジア圏の国々には龍の文化が浸透しているそうです。

それぞれの地域の歴史の中で形は変わったかもしれないけどルーツは一緒共通の文化があると知ると嬉しくなります。

波の上ビーチ

こちらは波の上ビーチです。
奥には波の上宮が見えています。

でも賀数さんによると、波の上宮の裏側にあるウタキを拝む人も多いそうです。

海にのかなたにあるとされるニライカナイの信仰で拝む方もいるそうです。

旭ヶ丘公園

波の上ビーチを横目にさらに歩くと旭ヶ丘公園(あさひがおかこうえん)がありました。大きなガジュマルの木と雰囲気のあるがあります。

ここはかつて風葬(ふうそう)がおこなわれた場所です。崖のくぼみにご遺体をしばらく寝かせたあと、海の水洗骨したそうです。

賀数さんによると沖縄には川や海が近いところにお墓が多いのは、そんな理由があったからだそうです。

風葬については監督ゴリさん映画洗骨』があります。ご興味あるかたはご覧下さい。

対馬丸記念館

すぐ近くには対馬丸記念館があります。沖縄戦で犠牲になった対馬丸の子どもたちに関する資料館です。

胸が苦しくなりますので、館に入るときは心の準備が必要です。でも起こったことは決して忘れてはなりません。
経営の問題で一時期存続が危ぶまれましたが、現在も寄付で支えられているそうです。

沖縄芝居顕彰碑

沖縄芝居顕彰碑がありました。

以下は賀数さんのお話です。
かつて琉球舞踊組踊琉球王府につかえた士族によって踊られたもので、庶民が舞台を見るのは禁じられていました。
しかし琉球王国が無くなってしまうと、職を失った士族たちは庶民に向けて舞台披露しました。でも当時は外国から新しい芸能が次々に入ってきた時代です。
庶民に飽きられてしまわないよう、琉球舞踊や組踊の作品工夫を重ねられました。そんな中、沖縄芝居が誕生したそうです。

沖縄芝居や舞台を盛り上げるために尽力した方々の名前が石碑には刻まれています。なんとウルトラマンで有名な金城哲夫さんの名前もありました。驚きました。

琉球音楽野村流始祖先師顕彰碑

こちらは琉球音楽野村流始祖先師顕彰碑です。野村安趙さんと松村真信さんによって、三線楽譜工工四(くんくんしー)が作られたそうです。

続いて天尊廟(てんそんびょう)を見に行きました。天尊道教神様のひとりのようです。

入口の門
天尊廟
天尊廟

門から中に入ると天尊廟がありました。中には四人の神様の像がありました。

天尊廟

こちらは天尊の像です。この像の前で神様の本名を言うと願い事が叶うそうです。賀数さんに神様の本名を教えてもらいましたが、長すぎて忘れてしまいました。

天上聖母

こちらは天妃(てんぴ)の像です。千里眼を持っていた女性だそうです。航海安全の神様などとしてまつられています。

龍王殿と関帝廟

こちらは関帝廟龍王殿です。
奥が関帝です。三国志で有名な関羽です。人気がありすぎて神様になりました。赤ら顔が特徴的です。

手前が龍王です。琉球の国王は王様と認められるためには、聞得大君に認められる必要がありました。聞得大君は神様のお告げを聞くからです。
豊作を願い天候を良くするために、琉球の国王と聞得大君は神様にお祈りをしました。雲や雨をつかさどりました。

程順則名護親方寵文頌徳碑
蔡温具志頭親方文若頌徳碑

天尊廟の敷地内には程順則(ていじゅんとく)名護親方蔡温(さいおん)具志頭親方の碑がありました。ふたりの秀才は琉球王国の政治家として活躍しました。庶民の間でも語られて、名護親方と具志頭親方という昔話も残されています。

泉崎交差点

またバスで移動🚌⭐⭐⭐

下車後、高架橋にのぼって泉崎交差点(いずみざきこうさてん)を上から眺めました。道と道の間に、緑色の三角形の地帯があります。これが何だかわかりますか?

泉崎交差点の龍

この三角の地帯じつは龍の頭だそうです。右側が久米大通り(くめおおどおり)で龍の身体だそうです。龍がいる道だなんてすごいですね。繁栄を願って作られたそうです。

左側の道路は西消防署通りですが、昔はなかった道だそうです。

仲島の大石

てくてく歩いて、那覇バスターミナルの近くにある仲島の大石(ナカシマノウフシー)と呼ばれる石の前にやってきました。

鳥居がありますが沖宮が奉仕しているそうです。
案内文にはこう書かれていました。

仲島の大石(ナカシマノウフシー)
 高さ約6m、中央部の周囲は約25㎝の琉球石灰岩で、岩の下の方は波に侵食されてくぼんだ「ノッチ」と呼ばれる跡があり、昔このあたりが海岸であったことを示している。久米村の人々は「文筆峰(ぶんぴつぼう)」とも呼び、村の風水にかかる縁起のよい大石として珍重していた。
 また、この付近に仲島の遊郭があり多くの遊人が訪れ賑わっていた。歌人として有名な「よしや思鶴(吉屋チルー)」も、この遊郭で短くはかない生涯を終えたと伝えられている。1908年(明治41年)には仲島の遊郭は辻に合併移転し、大正初年までにはこの付近は埋め立てられ現在に至っている。
 浮世絵師として有名な葛飾北斎は、琉球をおとずれていないが、琉球八景の中で「中島焦園」を幻想的に描いており、中央手前の岩が現在の仲島の大石である。

葛飾北斎「中島焦園(琉球八景)」

絵の真ん中の大岩が葛飾北斎(かつしかほくさい)想像して書いた仲島の大石だそうです。いかがでしょう? 雰囲気出ていますか? 
昔このあたりは海で、同じような大きな岩がごろごろあったそうです。奥に描かれている富士山は、さすがに琉球にはありませんでした。

賀数さんによると、じつはこの仲島の大石龍の玉としてまつられていたそうです。龍の玉といえばドラゴンボールですよね。この前で拝むと願い事が叶うそうです✨

賀数さんに沖縄式の拝み方を習いながらお祈りしてきました。

近くには戦前に存在した那覇駅の遺構もありました。

さてお腹がすきました。

那覇市新都心にあるおもろ殿内というお店で昼ご飯をいただきました。

https://omorokikaku.com/omoro/

ジューシー(炊き込みご飯)にてんぷらラフテー(豚の角煮)などを美味しくいただきました。

ふと、料理にそえられていた緑色のバランを取り出して驚きました。

これは……!?もしかして!?

お店の方に聞いてみたところ、エビとのお返事をいただきました(笑)。

その日は龍と琉球の歴史について、賀数さんからたくさん学ぶことができました。記事には書けませんでしたが、このほかにも多くの貴重なお話が聞けて良かったです。琉球の歴史好きな方はぜひツアーに参加することをおすすめします。

ところで昼食のあとは、国立劇場おきなわ組踊のワークショップに参加して、さらに組踊『孝行の巻』を鑑賞しました。

こちらも大変良かったです。もう少し組踊について勉強したら、いろいろとご紹介したいと思います。

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