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支援事例「カボチャペーストで商品開発したい」

令和 5 年 1 月 29 日 沖縄タイムス経済面掲載

販路想定 消費者目線で

 ■ 企業名 大城野菜生産農園加工所
 ■ 業 種 食品製造・販売
 ■ 所在地 南風原町
 ■ 資本金 個人事主
 ■ 創 業 2017年
 ■ 従業員 2人

【相談内容】
 おいしいと評判の南風原町産カボチャ。系統出荷だと収穫の1割弱が規格外になってしまうので、それらをカボチャペーストにしている。それを活用して市場のニーズにあった商品を開発したい。

【回答】
 規格外農産物を活用することで、地域の農家の収益を少しでも上げたいとの思いから、代表の大城清美さんは農産物の加工所を立ち上げた。カボチャのペーストは業務用としての需要はある。より利益を高めるために、自社ブランドとして売れる商品をつくりたいと、相談に来られた。
 大城さんのお話から三つの課題が抽出された。一つがカボチャペーストの原価計算を行い適正な卸価格を算出すること、二つめが出口=販売先を想定した消費者目線の商品開発、三つめに商品のコンセプトに沿った製造委託先を選定すること。
 原価計算は、減価償却費や家賃、水道光熱費等に加え原材料費や労務費も加味する必要がある。「もともと規格外だから」とか「私が難儀するだけだから」との意識を変えるため、県南部農業改良普及センターで原価計算方法等について学習してもらった。
 販売先について、南風原町商工会の地域ブランド構築・展開事業に参加してハッピーモア市場のバイヤーと面談したことで、「添加物なし、子ども向けのカボチャせんべい」の商品化を決めた。
 製造は無添加で素材の味を生かすことのできる委託先に依頼し、試行錯誤しながらも委託生産が実現した。またパッケージデザインに関しては、シリーズ化の展開を見据えたデザインを依頼し、「Haebaru Pumpkin」が完成した。今は第2弾のニラの「Haebaru Nira」も開発・発売している。

「Haebaru Pumpkin」と「Haebaru Nira」

 よろず支援拠点だけでなく他の支援機関、商工会の事業等を活用しながら実現した商品は、ハッピーモア市場、ファーマーズマーケット南風原「くがに市場」で販売中である。今後の事業展開も引き続きサポートしていきたい。問い合わせは大城野菜生産農園加工所、電話090(6867)5251
(県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12433823.html


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