見出し画像

支援事例「点字式ごみ袋を普及させたい」

令和 4 年 11 月 13 日 沖縄タイムス経済面掲載

製品仕様書の作成提案

 ■ 企業名 ラッキーローズ商事
 ■ 業 種 サービス業
 ■ 所在地 宮古島市
 ■ 資本金 個人事業
 ■ 創 業 2013年10月
 ■ 従業員 0人

【相談内容】
 ごみ袋の開け口に点字の凹凸模様を付け、高齢者や視覚障がいのある人でも開けやすくした点字方式のごみ袋を宮古島市以外の自治体に普及させたい。

【回答】
 相談者の國仲智江子さんは、40代で視力が急激に落ち始め、「ごみ袋の開け口を探すのに時間がかかり、目視覚障がい者にとって大変だ」と痛感した。2006年に点字方式のごみ袋を考案し、知的財産権も取得した。
 その後も視力はどんどん低下し、自動車の運転に支障がでたので会社を退職し、点字ごみ袋を普及させるために個人事業を始めた。
 ごみ袋の開け口にエンボス加工(凹凸模様)を付けるためのプレス機は視覚障がい者でも作業ができるように改良を重ね、現在では複数の就労支援事業所で年間52万枚を生産できるようになり、宮古島市内のスーパーなどで購入できるようになった。

ラッキーローズの点字方式ごみ袋

 11年には視覚障がいを乗り越えて発明を成し遂げた実績と努力が認められ、「東久邇宮文化褒賞」を受賞した。福祉に役立てるために、さらに沖縄本島や全国の自治体に普及させたいと、相談に訪れた。
 まず、指定ごみ袋制度を導入している自治体は、環境省の20年度の調査結果によると、82・6%となっている。県内で導入している自治体をリストアップし、提案対象となる担当窓口を把握する作業を行った。
 次に、製造工程表や直近3年間の出荷実績などを明記した製品仕様書作成を提案し、作成してもらった。
 また、周知対策として、点字方式ごみ袋のランディングページの強化と交流サイト(SNS)等の重要性を提案した。今、相談者ご自身のペースで情報発信を始めている。
 実体験から生まれた、この点字方式ごみ袋が多くの自治体で採用してもらえるよう応援していきたい。
 問い合わせはラッキーローズ商事、國仲智恵子、電話090(6859)1351。
(県よろず支援拠点コーディネーター・砂川淳一)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12377433.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?