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話題の「TPチャート」再作成してみたら・・・

ティーチング・ポートフォリオ研究会主催のワークショップに参加し、3年ぶりにTPチャートを作成しました。このTPチャートとは、日頃の教育活動を振り返り、教員としての自らの理念を見出し、理念に基づいた教育方針、方針に向けた日々の活動実践を見直しながら、目標を明確化していくワークシート。

http://a4tp.info/how-to-create-tpc/

以前作成した時は、対面、ワークシートに付箋を貼りつつ、ペアで説明し合いながら、ツッコミを入れていく・・・という流れでしたが、今回はオンライン上で、スプレッドシートに入力、ブレイクアウトルームで説明しながら、互いのTPチャートを説明していきました。

TPチャート自体は、3回目の作成とあって、作業手順も把握していたし、付箋に書き起こしていく事柄も焦点化できていたにも関わらず、思った以上に苦戦しました。結局、最後の短期目標を書ききれず、「あれ?目標ってなんだろう・・・」と手が止まる。午後のセッションまでの休憩時間の間に、この違和感と向き合う。そもそも前回と、だいぶん変化している。理念が変わった。前回作成してから、3年の間、自分が経験したことが理念の変化に影響を与えていることに気づく。さらに目標が設定できない理由もわかってきた。

どんな崇高な理念でも、その実現にはまず現状を把握することが必要になってくる。私の目の前にいる生徒たちの「自己実現」「生活の質の向上」を獲得するには現状どの程度の力を持っていて、何が必要で、どういった方法でどの程度まで伸ばすことができるのか。目標設定のための情報が不足しているため、目標も方法も設計しにくくなっているのだ・・・ということがわかった。

つまり生徒の皆さんの「力」に関する情報収集が大切ってことね。って今これを書いていて、わかった!

「TPチャート」ってある種の「自分探し」のようなもの。でも実際は、ホワホワする夢の世界で自己発見とかではなく、かなり現実を突きつけてくる。

「あなたの空想の世界には興味はない。具体的に何をやっているかだ。」

と日々の行動を書き出す時、いかに目指していることの行動が曖昧かに気づく。「ありたい目標」を、観念に止めることなく、実際の行動で示していく。それによって初めて、効果や改善が導かれるのだ。ホワホワした頭の中の理想を言ってるだけじゃ、いつまでたっても「あすなろ」なんだろうなぁと。ほんと、TPチャート って 鋭い剣の味わいだ。

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