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【ホルミシス効果】って、何?


微量の放射線は体に必要

地球に最初の生物が誕生したのは、およそ38億年前。
宇宙から注ぐ放射線量がいくらか弱まった頃です。
とはいえ、放射線量も紫外線も生物が生きるには強すぎて、生息できたのは深い海の底でした。

それから10億年ほどたって地球に磁場が形成されると放射線の侵入が抑えられ、生物は海の浅瀬に移動し、やがて紫外線を防ぐオゾン層が形成されると、地上に進出してきました。
単細胞生物から多細胞生物が生まれたのは、さらに10億年あとのことです。

そうした中で地上に早くから生息していたのは、細菌、酵母、カビといった原子生命体です。
細菌、酵母、カビは、放射線に強い耐性を持っています。
放射線や紫外線の強い過酷な環境でも生き抜いてきたのです。
私たちの細胞内のミトコンドリアも、もとは細菌で、放射線の関与を受けながら進化してきた微生物なのです


ラドン温泉は体にいい

現在、放射線は人体を傷つけるものとして、恐れられています。
しかし、生物に対して有害な物質であっても、微量であれば生理機能を刺激し、体に有益に働くことがあります。
この作用をホルミシス効果とよびます。

私たちの体に、放射線のホルミシス効果は有効です。
微量の放射線を受けると、ミトコンドリアが刺激され、その働きは活性化されます。

秋田の玉川温泉に代表されるように、ラドン温泉には、放射性物質の一つであるラジウムが含まれています。
ラドン温泉が人々の病気を癒してきた謎は、体を温めることと、微量の放射線によるホルミシス効果にあったのです。

私たちの生体機能はミトコンドリアが生成するエネルギーによって保たれています。そのエネルギー生成力を高めるためには、微量の放射線が必要なのです。







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