誰かの真似事のような就活をしていませんか?
こんにちは。
株式会社沖建代表の眞保榮です。
突然ですが、皆さんは「自分の武器(強み)」を聞かれた時に即答できますか?
・リーダーシップ
・責任感の強さ
・行動力
など、何となく思い浮かぶ方もいるでしょう。
ただそれは、本当にあなただけの強みなのでしょうか。
誰かの二番煎じになっていませんか?
就活をするにあたり、非常に豊かな世の中になり、
『企業受けの良いワード』なんてものはGoogle先生がすぐに教えてくれますよね。
果たして、それで良いのでしょうか?
他のみんなと同じことを言うことは正解なのでしょうか?
私は、企業受けする綺麗な言葉を選ぶことが正解だとは思いません。
それよりも『あなたにしかない強み』の方がよほど価値があると思います。
こんな偉そうなことをいっているあなたの武器は?という質問がありそうなので、お伝えすると、
私には武器と呼べるものがありません。
なので、今自分の強みを言語化できていない人も安心してください。
ただ、そんな私は「武器がないことが武器」として、ここまで不動産の営業として実績を作ってきました。
父親のカリスマ性には敵わないと思った
私の父は、沖建を創業した初代社長(現在は会長)なのですが、
沖建の社員や創業当時から付き合いのあるお客さんは、父親の人柄や魅力に惹かれて集まってきている
ということは、私が子供の頃からなんとなく肌で感じ取っていました。
大人になって振り返ると、それはきっと、創業社長ならではのカリスマ性なのでしょう。
人を惹きつける「何か」があるのだと思います。
そのため、沖建に入社する前から、
例えもし私が総理大臣になって沖建に入社したとしても、社員やお客さんからしてみれば、父の方が信頼できるし、父には勝てない
と思っていました。
この点が創業社長と2代目社長との違いというか、2代目社長特有の壁なんですかね。
父親と同じように振る舞ったところで、周囲の人たちは自分にはついてこない。
ただ、学生のうちから沖建に入社することは決めていましたし、周囲に認めてもらえればゆくゆくは社長にもなりたいとは思っていました。
しかし、当時の私のまま入社をしたとしても誰もついてこない、ではどうすれば良いのか、
「何か学生のうちからできることはないだろうか」
「どうすれば、社員や顧客といった人々が自分のことを認めてくれるのだろう」
そんなことを毎日考えていました。そして、自分の中で考え抜いて出した答えは、父親とは違う「自分の武器」を作っていくしかないということでした。
父親のカリスマ性はどちらかというと先天的なもので、それを持っていない私が後から身につけようとしても不可能に近いです。
そこで、装備品を後から集めていくようなイメージで、「これが自分の武器」と言える何かを探りながら作り上げることにしました。
しかし、武器を作ろうと決めたものの、何が自分にできるのか、得意なのかは、すぐには思いつきませんでした。
そんなに簡単に見つかったら苦労はしないですよね(笑)
学校ではある程度、周りに人が集まるようなポジションでしたが、勉強が特段得意ではないし、群を抜いてスポーツができるわけでもない。
父親と自分を見比べたり、クラスの人たちを観察しながら、自分の武器について思いを巡らした日々が続きました。
そこで、一旦それまでの学生時代の出来事を振り返ってみることにしました。ありきたりですが、やはり過去の出来事を振り返ってみるのは非常に効果的だったと思います。
そこで見えてきたのは、『周りに人を集めることができる』ということでした。
中高を振り返ってみると、常に周りに友達がいましたし、
大学に入ると、頻繁に飲み会などを開くようになりました。
人をたくさん呼ぶことはもちろんですが、その会をまた開きたいと思ってもらえるようどんなメンバーを集めたらそこにいる全員が楽しめるのかなどを自然と考えていたと思います。
特に飲み会については、先輩から「お前すごいな」と言われるくらいまで極めた感じはありました。
ただ、これが武器なのかと言われるとなんだか違う気がしていました。
そこで私は自分の武器を、このように定めました。
『武器がないことが武器』
すごい人気者でも、すごく気が使えるわけでもない。
突出した強みがないからこそ「周りから吸収し、周りを頼ることができる」と考えています。
実際にそのおかげで、新卒入社した三井不動産リアルティにいたときにも実績を作ることができたと思っています。
過信しすぎていないからこそ、人の話や意見を素直に聞きます。
良いなと思った営業は年齢、立場関係なく真似します。
色々な人の「良いところ」を集めたのが私になっていったのです。
もちろん社長になってからもこの姿勢は変えたつもりはありません。
沖建の一番若い社員がものすごい実績を上げて急成長しているので、どんなことをしているのか教えてもらい、それを実践したりしています。(実際に売上成績は上がりました!)
この様に、生まれもって身につけている武器でなくても構わないと思います。
また、現時点では「これかな」と思える程度のものでも、後から後天的に育てていくのでも良いです。
実際に私は1社目に入社した頃は、顧客とどんなことを話していいかも分からなかったし、電話をかけるのすら怖いと思いながらやっていました。
そんな状態からいろいろなことを吸収し、実績を上げられるところまで成長しました。
今思えば、これに気づいてからは、父親に対する劣等感みたいなものは、いつの間にか消えていました。
今はまだ自信がなくても大丈夫
幸運なことに、不動産業界と自分の武器は非常に相性がよかったです。
そのため自然と実績を上げることができました。
15年以上この業界を見てきて思うのが、
不動産営業で成功するためには、学歴などはあまり関係なく、潜在的な人の良さや、人から可愛がられる要素の方が大事、ということです。
不動産業界、特に中小企業の場合『情報』が非常に重要になります。
情報がないと、仕事が入ってこないです。
素直に傾聴をしたり、人からの相談事には何かしらの形で返してあげるといった私の姿勢が、顧客にとっては「今度何かあったらあの人にお願いしよう」となり、私の売上実績に繋がっていったと自負しています。
このことから言えるのは、不動産業界というのは、学生の頃の私がそうであったように、劣等感があったり自信がない人でも、十分花開く可能性のある世界だということです。
特に学歴にコンプレックスを持っている人、就活に納得いっていない人
自分次第でどうにでもなります。今からでも全然遅くないです。
人が好き、話すのが好き、稼ぎたい。
そんな強い思いがある人であれば、必ず成功する業界です。
逆に不動産業界に向かない人は、『自分のことばかり考えている人』です。
不動産営業は人脈が肝になる仕事ですが、「自分、友達多いんです!」と言っている学生が必ずしも実績を上げられる訳ではありません。
本人が「友達が多い」と思っていても、常に自分のことしか考えられないようなタイプの人には、重要な話が回ってこないことが多いです。数多いる営業の中から、「この人なら、、、」と思ってもらわないといけないので、ただ友達が多いだけでは難しいかもしれません。
むしろ、同性からも異性からも好かれるような、周囲を大事にできる人はお客さんからの信頼も厚いですし、徐々に大成していくと思います。
周囲を大事にできる様な人で、周りからも可愛がってもらえる様な人であれば、現時点では自分に自信がなかったり、ちょっと劣等感を抱えているような人でも、伸びしろは大きいと思います。
不動産業界、特に営業の仕事は、何か突出したものがある人が必ずしも成功する業界ではありません。そのため、今伝えたような人でも、根本的な人の良さがあればきっと花開くはずです。
あなたたちはまだ何にでもなれる
冒頭にもお伝えした通り、社会に出たときに使えるような「自分の武器」については、学生のうちにしっかりと深掘りしてほしく、これから自己分析をする場合には、周囲や頼れる人を巻き込みながら自分の強みを探し出してください。
第三者にフラットな目で見てもらうというのも一つ良い方法であると思いますよ。
私はたまたま父親が創業社長をしているという境遇に置かれていたため、「自分の武器」について考える機会がありましたが、結果としてとても良かったと思っていますし、これから就活をする皆さんにもぜひ考えてみてほしいです。
「自分の武器」について徹底的に考え抜いた人は、周囲のみんなに流されたような就活ではなく、自分の武器を軸にした就活・自分に本当に合った仕事を見つける就活をすることができるからです。
そのような就活の先にこそ、自分の活躍するステージが見えてくると思います。
現に私の場合、学生の頃に自分の武器について考え抜いたからこそ、今ではあの頃感じていた劣等感を感じることなく、自分に合った業界・仕事内容で堂々と社長業を務めることができています。
皆さんにとって本noteが、自分の武器について問い直してみる良いきっかけになれば嬉しいです。
何色にも染まっていないあなたたちは、何にでもなれる可能性を秘めています。
どの業界で、どの会社で、どんなふうに活躍したいのかこの機会によく考えてみてください。
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