研究論文
ただ今、必死に大学院の中間報告の研究論文まとめてます。
数年前、モチモチの木を指導したときに、ある1人の子が「先生、じさまは、わざとお腹が痛いふりをしたんだよ」といいました。
その子はなんとなくの思いつきではなく、ちゃんと複数の叙述から根拠を述べていました。
例えば、次の朝すぐに腹痛が治るのは不自然。腹痛が起きる前に、豆太に山の神様の話をするのは不自然。
それを聞いた子どもたちは「えー?そうなのー?」
と驚いた様子で、もう一度、本文を読み返していました。
私はあのときの感動を今でも覚えています。
子どもって教師の読み(解釈)を超えるんだ!!!
この子どもの姿は、これまで豆太視点で考えていた読みが、じさまへと視点が広がった、読みが更新された姿と捉えることができます。
この出来事から論文をスタートさせました。私はこれは、精査解釈のレベルだと思っていました。しかし、教授に、もしかすると、この子は、これまで自分の経験の中で、似たような経験があったかもしれない。だから、これまでの読みを更新したのかもしれない。もし、そうだとしたら、これは考えの形成というレベルになるのかもしれない...と言われました。
読みを更新していける力、これこそがこれから私が研究していこうと思っているテーマと関わってきます。
でも現実問題、教室で、このように読みを更新させている姿はなかなか見られないのも事実です。
そこを課題として論文をスタートさせることにしました。
とりあえず今日は、論文のスタートをお話してみました。
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