おうちおでんのカピカピ
いつの間にやら蝉も鳴きやみ、気が付いたら天もだいぶ高く、秋の気配感じる今日この頃。コンビニでもちらほらおでんをプッシュし始めてきた。
が、今回はコンビニのおでんでも居酒屋のおでんでもなく、おうちおでんについて。
寒くなってくると、我が家では晩御飯のメンバーにおでんが加わる。
近頃スーパーでは様々な種類のおでんキットが販売されているからそれで済ませてもいいし、自分の好きな具材をカスタマイズしてもいいし、近所の練り物屋さんでセレクトしてもいい。選ぶ楽しみがあるし、しかも言い方が悪いが鍋に放っておけば完成するので、準備も後片付けも非常に楽なのだ。
そして、これは我が家独特かもしれないが、「2日目のおでん」が存在する。
要するにたくさん仕込んで翌日に持ち越すのだ。
翌日のほうが味がしっかり染み渡るし、何より2日分の献立がおでんで済むからだ。
ここまで来て、「おうちおでん」まではわかる。けど「カピカピ」ってなんだよ!!と皆様お思いになるだろう。
しみしみのおでんも大好きなのだが、わたしがこよなく愛してやまないのが「カピカピ」部分なのだ。
説明しよう。カピカピ部分とは、翌日に持ち越す際、汁気にうまく浸かっていなかったこんにゃく、大根、ちくわぶなどが乾燥して固くなってしまった部分のことだ。
わたしはこのカピカピが好きなのである。
ちなみに家族からは奇異な目で見られる。
この、コンビニや飲食店では出会えない、おうちおでんならではの存在。
ちくわをはじめとする練り物やゆで卵のカピカピはあまり好きではないが、こんにゃく、大根、ちくわぶのカピカピは好んで食べている。練り物、卵は本来持っている弾力のせいか、あまり大胆なカピカピにならないのと、正直あまりおいしくない。上記3点に関しては歯ごたえと、しみしみ部分の食感のコントラストがたまらない。
こんなことをインターネットの大海原で発言したら、おでん愛好家たちに消されてしまうかもしれないと少し不安だが、もしかしたら同士がいるかもしれないという淡い期待を抱いている。しみしみおでん党の皆様ごめんなさい。
ちなみに、おでんのスター、餅巾着。
これはだめだ。
乾燥すると餅がβ化してしまい、カピカピ部分なんてとても食べられたもんじゃない。
お試しあれとは決して言えないが、人に言いにくいわたし好きなもののひとつだ。
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