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2/10 【業績コロナ前回復】

【要点】

・世界の主要企業の2020年10~12月期は、純利益が新型コロナウイルスの影響がなかった前年同期に比べ1割強増えた。特に製造業の生産・販売が回復傾向にある。対して、空運や外食は低迷している。

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(画像は上記の記事から引用)

上述の通り、製造業は大幅に業績を回復させている。特に電機の伸びが大きいことがグラフからもわかるだろう。この要因としては在宅需要の高まりがあげられ、それによるパソコン・サーバーの売上が著しかった。

一方で非製造業の低迷も看過できない。記事には以下のような記述がある。(以下引用)

空運は37社のうち8割強が最終赤字で、赤字総額は115億ドルに達する。航空機需要の落ち込みが波及し、米ボーイングは最終赤字だった。小売り・サービス業は4%増益にとどまった。欧州が35%減益、米国が7%減益と落ち込んだ。米スターバックスは世界の既存店売上高が5%減り3割減益だった。

そして、国によっても業績回復に差が生じている。中国では4割増益、中国を除くアジアは7割増益だった。日本でも48%増益と、「9四半期ぶりの増益となる公算が大きい」とのことだ。逆にアメリカでは「3%減益で、巨大IT(情報技術)企業を除けば1割減益だ」という。

【感想】

*以前も同じような記事を取り上げたので、それも参考にしていただければ幸いです。

我が国でもそうだが、新型コロナウイルスの感染拡大は生活を一変させた。生活が変われば需要も変わるため、このような業種による回復度合いが異なってくるのは不思議ではない。

しかし、各企業はこれからどのような生活および需要の変化があるのかを考えていく必要がある。記事にも以下のような記述があったので引用する。

先行きは見通しにくい。市場では業績回復が続くとの見方がある一方、「耐久消費財は巣ごもり特需で需要の一部を先食いしており、年後半にかけ企業業績がスローダウンする可能性がある」(みずほ証券の小林俊介氏)との指摘もある。

歴史的に見ても、製造業は時代の変わり目において業績を伸ばす。戦後初期などはその傾向が顕著になる例だ。しかし、コロナによるロックダウンなどが終わったのちに、どうすべきかを考えていくべきだ。

また、現在はESG投資が着目されている。傾向としてE(=環境)が注目されがちだが、それ以外のS(=社会)G(=ガバナンス)の点にも注意しながら企業経営を進めていくことが重要になってくるのではないだろうか。

#日経COMEMO #NIKKEI

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