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そもそも経理職って?給与とやりがい

こんばんは。AIにタイトルで絵を書かせたらなんともいえない表紙ができてしまったわ。
気を取り直して、今日はそもそも経理職は?というテーマで給与ややりがいについて私の所感をお話しするわ。

経理職といったけど、早速脱線してファイナンス職全般について説明するわね。多くの人にとっては「ん、何が違うの?」という話でしょうけどまぁ聞きなさい。

そもそも経理職とは?ファイナンス職とは?

一般的には幅広めに経理という人が多いけど、「ファイナンス」という視点で見たときに経理はその一部に過ぎないのよ。
一般的にはファイナンス職としては下記が挙げられるわ。

  1. 経理 (Accounting)

  2. 財務 (Treasury)

  3. 管理 (FP&A)

  4. 内部監査 (Internal Control)

中小企業だと一人が全役を担っていることもあるし、会社によって呼称も役割も多少異なるけど、今回はこれらをファイナンスと称して業務をカンタンに説明するわ。

まず、1.経理については組織としてはファイナンス職の中で一番大きい場合が多いの。主に月次、四半期、年次の決算や税務、日時業務の記帳、売掛金等の債権管理と、買掛金等の債務の処理、固定資産台帳の管理といった業務をこなしているわ。大企業だとそれぞれがとんでもないボリュームだったりするから、上に挙げた業務ごとに課が分かれていて業務が細分化されてたりするの。

次に2.財務は、経理と同じ場所で働いているケースが多いし、財務経理として一つの部署として統合されていることもあるわ。ただ、上で説明した経理業務が主には会計システム上の処理や決算書の作成が中心であることに対して、財務は実際にお金を扱うの。だから銀行とのやり取りは財務が窓口になるのが通常よ。キャッシュという側面で将来の資金計画を立てて、万一にも資金ショートが起こらないように資金繰りをしたり、会計とは別にキャッシュにフォーカスした業務を行うのよ。
大事な要素として、これは一つの部署だけでキャッシュの出納が完結しないようにという不正防止の組織構造でもあるのよ。通常経理部の買掛金チームが支払い期日に合わせて支払処理を会計システム上で行って、それを財務部が確認・承認して支払が行われるの。財務部の承認後にももう一度経理部長承認を行う会社もあるわ。こういう相互監視を徹底することが不正を防止する上ではとっても重要なの。

上記の2つとは毛色がことなるのが3. 管理部門よ。名前のとおり管理会計をメインに行うのだけど、例えば予算の策定を全部署に展開してそれをレビューして会社が望む業績を達成するための詳細な予算を作成して、それを常にフォローしていくこと、時には売上の未達をコストの削減で補うために色んな部署と協力してコミットした利益の達成を目指すの。製造業だと工場に置かれていることもあって、現場に近い環境で仕事ができるというのも魅力の一つね。経理が過去の取引結果を財務諸表として記録することに対して、管理部門は将来の予算に重きが置かれる点で、経理と比べるとより未来志向という側面もあるわ。

最後に4.内部統制だけど、よくいうUS-SOXとかJ-SOXをやってる部署よ。長くなってきたから内容は割愛するけど、企業にとって本当はとても重要な部署なのに日系ではJ-SOXが形式重視なせいで軽視されがちで残念だわ。外資ではエリートコースなことも多いのよ。ただ、日系も最近は手薄な内部監査に対する危機感が目立つから今後いい求人案件もたくさん出てくるんじゃないかしら。

経営企画も入れようと思ったけど広くなり過ぎるから割愛したわ。
ざっと書いたけど、これが一般的なファイナンス職よ。
普段はファイナンスといっても説明が面倒だし気取ってるように思われるのも嫌だから外では「経理職」で済ませてるけどね。

ファイナンス職のお給料は?

正直これは日系だと基本的には社内の給与に準ずるわ。非管理職だと残業なしで300-700万円、課長クラスは700-1,100万円、部長だと1,000-1,500万円くらいが上場企業の一般的な水準だと思うわ。中小やスタートアップは規模によるとしか言いようがないわ。
外資だと、スタッフで400-900万円、マネージャーは800-1,500万円、それ以上だとCFO以下でも3,000万円近くもらえる会社もあるわね。これは単に外資の給与水準が高いのもあるけど、外資におけるファイナンスが社内でもとても重要な職と捉えられていることも大いに関係すると思うわ。英語が少しできるだけで給与がこれだけ違うのは待遇面だけで考えると正直魅力的よね。英語と給与の関係についてはまた改めて触れたいわね。

業務のやりがい、向いている人

やりがいは探せばいくらでもある、というのが正直な感想かしら。それいったらどの職業もそうでしょって話だけどね。でも世の中本当にそんなものよね。
毎月同じ作業の繰り返し、なんて言っちゃえば退屈でつまらない仕事だけど、実際会社は生きて動いているから全く同じ決算なんてないのよ。その中で毎月いかに問題を起こさず決算を締めるかはとても大事なことだし、その中で改善に取り組むことや、簿記や会計を学んで理解できる幅を広げていける人にとっては面白いし、きっとそういう人には向いていると思うわ。
あと、これは完全に個人の感覚だけど、スタッフの作業よりもマネージャーの方が色々な事件に巻き込まれたり、プロジェクト仕切ることもあったり、色んな部署とやり取りして会社のことをより理解するきっかけも多いから、私はキャリアアップしていけば歳を追うごとに楽しくなっていくと思うわ。責任も伴うけど成長を実感するの。

最後に

少しファイナンス職の内容や給与についてわかったかしら?
私としては経営にとても近い仕事で会社の内情を知る機会も多いから、キャリアップがんばって給料をたくさん稼ぐもよし、毎月安定した業務を回して非管理職で決算時以外は残業なしで6−800万円位を生涯稼ぐことを目指すにもよしの良い職だと思うわ。
会計知識や資格を持っていれば他の部門に侵食されない手に職だとも思うし、今マーケットではファイナンスの人手不足が目立つから、AIに職を奪われて…みたいな話もすぐには来ないと思ってる。奪われるときはきっと他の職も一緒だから仕方ないわ。それでもゼロになることはないから、生き残れるようスキルと思考を磨いていきましょうね。
このマガジンを読んで一人でもファイナンスに興味を持ってくれる人が出てきたら嬉しいわ。

週末も終わりね。来週もがんばりましょう。

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