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ファンベース(佐藤尚之)を読んで

感想

様々なビジネスにも使える考え方。いわゆる低関与商材でも確かにと思う点がある。
新たな顧客を取ること。ダブルファネルで人を人数でしか見れなくなる傾向が強いと思うので、
自戒も兼ねて何回か読みたい一冊


ファンとはその商品や企業が大事にしている価値を支持してくれる人

機能、デザイン、環境貢献、創業者など様々な形がある
無意識で有意識でも、それは本質的には価値を支持してくれているのだ

ファンは黙っていても買う、大事なのは新規。と言われるが違う。少数のファンが売り上げを支えている
LTVを上げる事で、売り上げに貢献する
反面キャンペーンは埋もれ響かなくなって来た。そしてすぐに忘れる
そもそも顧客も減り続ける。人口的に
ファンベースは、ファンだけではなくファンを中心に新規も取っていく、有機連動した形なのである

瞬間的なリーチには意味がない。すぐ忘れ去られる。

そのあと、どうやって持続させ、ファンにするか?

ファンベースは頭数を増やすのでない、全体を構築し価値を中心に添える

ファンは売り上げを支える土台であり、商品を価値にする母体

ファンとともに変化し、未来に価値を創造し続けること

2:8、パレートの法則

ファンが新たにファンを作る

ファンには顧客を獲得する価値もある

高齢者はブランドスイッチをしない

決まった商品買い続ける。だからファンにする必要がある。一度なったら覆せない

人口は減り続けていて供給が減るのにそこを狙い続けるのはハードな戦いと言える

2020年に女性の半数が50以上に
2024年に3人に1人が65歳以上の高齢者に
2026年に高齢者の1/3が認知症に
2030年に団塊世代の高齢化で都心部にゴーストタウン
2035年には独身世帯が48%に
ライフステージ需要も減る

iPhoneでさえ陳腐化する。USPによる差別化はコピーされる

YouTubeは1分間に300時間分のコンテンツがUPされる

SNSも同様。2割の人が8割の消費時間を作り出しており、バズが本当にバスかは定かではない

東京は別の国。2015には全体のネット検索の8割が東京だった

価値観が近い人の推奨より強いものはない

結局、人は類友を求めるしそれが一番強い影響力を持つファンが語る、オーガニックリーチこそが重要

ファンが類友もファンにする

ファン10人が類友10人をファンにし、
その周りにいる130人の友人にリーチする。
そこから更に。という具合に加速度的にオーガニックリーチが増えていく

全員にファンになってもらうなど悪手である

ファンは買ってくれた人の2割

ファンの三箇条

価値を高める→共感
価値を代替不能にする→愛着
価値の提供元の好意を作ること→信頼

共感させ、繰り返し使用することにより愛着を沸かせ、信用が信頼につながる

短期Cpは一見さん、顔馴染み、常連、超常連とアップセルしていくことが目的

ファンが愛するポイントを探す必要がある
そしてそれは無自覚。なのでファンmtgで盛り上がるポイントを把握するのが良い
やはり上司に参加してもらうことが重要。会社を動かすという点においては。
これによってファンの言葉を聞き、満足度を高める

ファンは意外に自信がない
レタスクラブの事例もまさにそう。完売続きで復活したのに、ファンは発信しなかった。
それは自分の好きなものはセンスなので、それが周りに評価される自信がなかったから。
結果、ウェブメディアに掲載されてファンが口火を切った
TVcmなどによる信頼感のあるメディアの活用も効果的

愛着とは商品にストーリーを纏わせること

モノの背景に人を見せる。創業者や開発者の秘話など

SNS担当者は拡散屋さんではない

なぜ毎日ゆるいツイートをしているのか、それは昔の魚屋肉屋のように、声をかける日常として入り込もうと努力しているのである。
企業の一方的な情報など不要なのである

ファンになった人の行き場を作る

ファンになった人が語らい集まれる場を作っておくこと
だが、商品を軸にコミュニティが生まれることなどない
ランニングファンはいるけど、ランニングシューズファンなんて居ない。カテゴリのコミュニティをいかに早く作るか?が重要

ファンからの信頼を得るには誠実さ

製造工程などをしっかりと見せること。
そしてアピールしすぎないこと※広告のFQは嫌悪につながる。

1番のファンは社員なのに、最も社員が会社を信頼していない国

情報はどうせ漏れる。社内=社会。社員に信頼されない会社は世間からも信頼されるわけがない

コアファン(身内)にアップグレードする

全体の4%程度だがフィードバックをくれて、
積極的にクチコミしてくれる非常に大事な存在

価値観を全面に出す

中の人の生活を含めて発信していく

大切にする価値を全面に出す

Think differentはリリース前にスピーチがあった
我々が何であるか?何を大切にしているか?を明確にする必要がある

VIPではなくスタッフとして接する

AKBのように一緒にプロダクトを育てる存在として規定する

カープの事例

関東からファンツアーに凄まじいこだわり。
強いとファンがつくように見えるが、それは浮遊層で弱くなれば消えていくのである

結局好きになるのは人なのである

林檎厨が、MSの社員と触れ合って少しイイナと思ってしまう

応援には社会的大義が必要

環境貢献でもいいし、何かしらの支持できる公的な理由があると良い

ファンベースの全体設計

コアファンを育てて、LTVを上げるやり方
※2割が8割の売り上げを生む部分を増やす
とはいえ時間がかかるのでcpでフォローする

偏愛ポイントを全面に押し出して、コアファンを作る

短期でファンを作るやり方
そして、cpで購入のファンの入り口まで立たせる必要がある

ファンベースとcpを組み合わせるやり方
ファンがいれば、cpの伸びが底上げされる

ファンベース時代のKPI

NPSが推奨される

ファンベース仕事に臨む上での格言

手間がかかるのではなく、手間をかけてやりたい
時間がかかるのではなく、時間をかけてやりたい
手離れが悪いのではなく、重要だからやりたい
効率が悪いのではなく、ゆっくりとやりたい

全ての広告がファンにとっては喜びにつながる可能性がある

キレイゴトなくして何が人生か

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