見出し画像

【30日間連続読書感想投稿チャレンジ】Day9 羊の告解

連続読書感想投稿9日目です。始まりは下記から。

羊の告解 いとうみく 静山社

実家にあったハリーポッター全巻を読み終わったときに、そういえば静山社のほかの本ってどんなのがあるんだろう?と検索してみたのがきっかけで読みました。
加害者家族の話なので、重いかなと恐る恐る読みました。でも、ある夏突然父親が警察に連れていかれるところから始まりその冬までの間の短い期間の話だったので主人公自身が誰かに目をつけられていじめられるとか就職できないとか結婚できないとかそういうことはなく進んでいくのでそこまで真っ暗な気持ちにならずに読めました。主人公が中学生ということもありどちらかというと思春期の葛藤のような側面が大きいように思うし、子供の目線だからなのか後半ちらっと出てくるだけであまり被害者や被害者家族についての描写がないです。
罪を犯した人と家族は別の人間です。でも周りはそうは捉えてくれないだろうという、自分もそう思えない時がある、みんなに知られたらどうしよう、そういう不安定さの中に主人公はいます。
私は子供が罪を犯した場合に親には責任があるだろうと考えます、でもそれも何歳までの子供について?とも思うし。この作品のように親が罪を犯した場合子供は何も負わなくていいと思います。でもそれはあくまでその子供の目線に立った時というかその子供のことを考えるときで。家族に迷惑がかかるかもということが抑止力になることもあると思うと罪を犯した人がいたときにそれはいつもその人だけの問題という風になるっていうのはどうなんだろうとも思います。本当はそんな親がいるならその子供もヤバいやつ、という家族単位で見るのではなくて、罪を犯してしまうそういう選択をしてしまう人がいるそういう状況に追い込まれる人がいるそういう社会はヤバい社会、じゃあこれからみんなでどうしていこうと考えられたらいいのにと思います。作中にはあまり犯罪の詳細がないし被害者がいる以上そんなきれいごとがあてはめあれるのかどうかというところはありますが。



30日間連続読書感想投稿チャレンジこれまでの記事は
#30日間連続読書感想投稿チャレンジ  で見れると思うたぶん


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?