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【30日間連続読書感想投稿チャレンジ】Day4 今日のハチミツ、あしたの私

連続読書感想投稿中。とりあえず3日坊主は免れた!詳細(?)は下記。

今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな 角川春樹事務所

寺地はるなさんは親がここ数年ハマっている作家さんで、これ面白かったよと貸してもらったりすることがありました。今回は読みたいな~と思う本が食べ物関係ばかりだったころに本屋さんで寺地はるな!ハチミツ!よし!(誰にもよくわかってもらえなそうな感情の流れ)と見つけて予約していた本が最寄りの図書館に届いたので読みました。

人気の作家さんで予約待ちの方が多く延長ができないので早く読まねば!と思いましたが何の心配もいらずあっという間に読み終えました。
親曰く、寺地作品の良さは最初は苦境にある場合が多くその後道を切り開いていくところがいいんだ!ということでしたが本当にそうね。今回は現状はそれほど追い詰められている感じではないんだけれどもうまくいっているという感じでもなく、そして過去にはつらいこともありという感じなんだけれども、そこから環境が変わった時にもとんとん拍子とはいかないなんならこんな新しい環境に何もない状態で迷い込んでしまってどうするの!?ってかんじになるんだけど。
でも主人公の碧が全然立ち止まらないんですよね。いや悲しんだりとかしているんだけれども過去の出来事から”とりあえずごはんを食べる”を大切にしていて、それが故になのかな?私もご飯食べて寝られていて体動かしていればなんとか心もついてこられることも多いと思うんですけど、碧もそうやって今目の前にあってできそうなこととか面白そうなことには声を上げて挑戦していくし、自分で決めたことの中で何かあっても人のせいにしないで行動していくんですけどそのさまが力強いなと。すべての問題がすっきり解決したりはしない。でも碧なら大丈夫と彼女を信じることができる。とても魅力的な主人公だなと思いました。ドライというか自分と他人とは違うもの、コントロールできる範囲をわかっているようにも感じました。なにもかもに完璧に対処できているわけではない、でもそれでよくて、それでも自分のできることしたいことをやっていく、とにかく体を動かしていく、だから道ができていくという自分で道を切り開いていっている感じが良かったです。

これからもたくさんの作品を書かれることを本当に楽しみにしています。

食べ物関連の本が好きなのは大抵暗くなり過ぎず、救いがあり、ハッピーなところがあるからかなと思います。



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