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プレゼンは魅せ方が鍵~参考にしているIR資料メモ⑤マネタイズ編~

 YJキャピタル(ヤフーのベンチャーキャピタル)の大久保です。本シリーズは、投資基準8選に対応する形で、プレゼンの際に参考になりそうな資料の備忘録です(随時更新)。今回は投資基準のPart5マネタイズに対応してます。参考文献まとめはこちらです。資料は主に、上場タイミングで公開する「成長可能性に関する説明資料」から抜粋してます。

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ベース社のミルフィーユ図。SaaSの積み上がりが可視化されてて収益性の高さが分かり易いです。カラフルで好き。

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メドレー社のミルフィーユ図。継続売上の場合はSaaS如何に関わらず積み上がりが可視化すると、売上の質が評価され、高評価になりそうです。

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チャットワーク社のミルフィーユ図。negativeチャーン(既存顧客の売上が経過とともに増えていく構造)がわかりやすく可視化されてます。

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SanSan社のミルフィーユ図。ミルフィーユが細かいので四半期単位で可視化してそうです。ミルフィーユ幅が太くなっており、成長速度自体が早まっていることが伺えます。

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スペースマーケット社の積み上がり方の説明。ミルフィーユ図はこのロジックです。概念説明も、入れてあげると丁寧。

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SanSan社のチャーン推移。レベニューチャーンの推移です。グロスかネットかはおそらくネットかな。良い数字が出がちなので。数値の低さ&改善していることがアピールできてます。(チャーンレートは分母が増えると減っていくので、社内的にはコホート分析の改善を追うと良いという意見)

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フリー社の解約率、ミルフィーユ図。計算式の定義を確認するのは大事ですね。他社と違い概念図的グラフ。ネガティブチャーン達成していて素敵です。

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ベース社の広告費除く利益。営利で赤字でも、見せ方次第で収益性の高さをアピールできます。特にSaaSの売上は、ストック型の質の高い売上なので、広告費除く利益が本質的な意味を持ち易い印象です。(広告止めても売上はなくならない)

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ラクスル社の利益図。こちらも広告費を除くと利益が出ていることをしっかりアピール。最終四半期で黒字になっているのも素敵。

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メルカリ社の利益図。ECならではのポイントの費用比率等も可視化。広告費を加味するとしっかり利益が出る構造になっていることをアピール。

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SanSan社の利益図。シンプルに某グラフでコスト構造を、可視化。図の数も少なく見やすいです。

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ペイバックピリオドの概念図。回収期間を超えるまでは累積の利益は赤字だが、一度超えると、黒が積み重なるのがわかりやすいです。

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右図の前受金の可視化はPLには出てこないが、キャッシュフローは健全であることを表すのに良い図。1年契約、前払いで売れるとキャッシュフローが良く成長資金に回し易い。

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ジモティー社のマネタイズ力のポテンシャルの可視化図。同じビジネスモデルの会社と比較し、マネタイズ力(takerate やユーザー単価etc)の伸び代があることのアピールができてます。

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フリー社の単価アップ図。単価が伸びていること、3つの伸ばし方が明記されており素敵。

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ラクスル社の粗利率改善図。こちらも、粗利の改善推移、具体的な打ち手があり、わかり易いです。


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