【読書記録】人質の朗読会
タイトル:人質の朗読会
著者:小川洋子
以下感想です。
ネタバレに配慮はしていますが、心配な方は引き返してください。
タイトルと装丁に惹かれて手に取りました。
とある海外旅行のツアーに参加した日本人8名が現地の反政府ゲリラに襲撃・拉致され、人質生活の中で退屈な時間を紛らわすために各々が書いた話を朗読することになり、その内容が記されたお話です。
そのため構成としては短編集のようになっています。
大事件というわけではない。それでも本人の記憶に深く刻まれていたり、人格形成に大