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岡山カレー日記2(カルダモン)

今回は、土曜日が定休日のカルダモン。
美味いカレーを出す店は、少し裏通りにあるもんだ。
説明しづらい場所にあるお店くらいがちょうどいい。

牡蠣カレー(950円)

カレーには、牛乳を入れたりココナッツミルクが入っていたり、
スパイスの間にまろかやさを差し込んでくる。
正直、カレーに浮かんだ牡蠣は初めてお会いした。
カレーと牡蠣は友達になれるのか?

結論。なれた。
牡蠣は「海のミルク」であることを今思い出した。
磯の香りがきつ過ぎるのではないかという疑問は、
カレーのスパイスがうまく絡み合い、
磯の香りという一つのスパイス化している。

牡蠣はそれでも牡蠣だった。
食べ物の中で、柔らかな食感第2位くらいの牡蠣は、
その優しさの割に、複雑で燻銀な苦味が口の中に広がる。
牡蠣だ。間違いなく、牡蠣だ。
牡蠣のミルクがスパイスと根底でつながっているので、
苦味もまた、スパイスの一つになっていく。
結果、一つのカレーとなる。
牡蠣はカレーの具であって、カレーのルーであることに気付く。

牡蠣のペースト

写真のご飯の上に乗っているペースト状のもの。
茶色いのが、キーマトッピング。
肉肉しくないのが好き。
カレーのルーと一緒になると、ぎゅっと閉じ込めていた肉汁が
染み出してくる、覚醒するキーマ。

今日は、そっちじゃない!
緑のペースト!!
こらが牡蠣のキーマ?
緑なのはおそらく海苔。
「海苔と牡蠣のキーマ」(私が勝手に名付けた)
海だね。海がやってくる。
カレーの大地に海の波が押し寄せる。
インドにはない(たぶん)日本の海が投入される。
これだけで日本酒飲めそうな感じよ。

食後はチャイ

カルダモンの恐ろしいところは、ドリンクが安い。
これは、
「飲んで帰れ!そりゃ、そっちょのほうがええに決まっとる!」
と暗に言われている。
なのでホットチャイをいただくのだが、
気になるオヤツがある。

ココナッツおやつ

スパイシーなカレーを食べられるお店に出てくるおやつって
ちょっと異国情緒あるふ〜んって香りがしたりしますが、
これはしません。落ち着いたここなっつのおやつです。
中にはたぶんナツメが入ってます。
たぶん。聞いたんですが、忘れました。
ここなっつのやさしさに包まれたたぶんナツメが食後の
少しだけゆっくり進む時間を演出してくれます。
あ〜幸せ、とつい調子にのって言ってしまいそうなやつです。


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