月曜日の勇気

週明けの月曜日は、どうも気持ちが乗らない。
あ〜、もう何もしたくない、誰にも会いたくない。

そんな気持ちは3歳児も一緒。
「幼稚園行かない！」
今日の息子はなかなか根性のある抵抗を見せる。
おおよそ45分間の駐輪場での格闘。

理屈では人は動かない

困り果てた頃、同じマンションのお母さんが近づいてくる。
いつも優しく接してくれるお母さん。
おハジキをこっそり持ってきてくれて、「勇気の出る石」。
みんなには内緒にこっそり、ポケットに忍ばせておき！と
渡してくれた。
「この石持ってたら、きっと今日はいいことあるよ。勇気が湧いてくる！」

半信半疑だった息子もだんだんそんな気がしてきた。
よし、幼稚園行ってみよう。
ちょっとやんちゃなクラスメイトも今日はきっと怖くない。
勇気が出ずに挨拶できない時もあるけど、きっと今日は挨拶できる。
そんな自信をもらい自転車のチャイルドシートに乗り込む。

人生は、勇気でできている

人がいとも簡単にしていることも、自分には勇気がいる。
人に話しかける、何かをお願いする、お願いされたことを引き受ける。
全て勇気を伴う。
だけど、勇気は人と比べようがない。
そんなことでくよくよしない！、いじいじしない！と言われたって、
勇気が出ない時は出ないものだ。

勇気は信じることでしか生まれない

きっとうまくいく。楽しいに決まっている。
誰かの信じた心は、誰かに伝播する。
勇気の石（意思）を手に入れた今日の息子は、勇者になった。
勇者は、立派に幼稚園に登園した。