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キャリアカウンセラーのおかちんです。

今日はどんな一日でしたか?



2/23に発売されたばかり、白井旬さんの新刊を読んでいます。


SDGsESGを軸に、白井さんが支援してきた数多くの企業の事例を掲載しています。

【持続可能な開発目標SDGsとは】
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

外務省HPより

【ESG投資とは】
ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。

経済産業省HPより


SDGs、ESGというと、大企業が取り組むイメージがあります。ですが、実は中小企業が長年取り組んできたことの中にSDGs・ESGにつながっている活動がすでに含まれているんですね。

ただ、自分事として腹落ちしていないから、「うちの会社でSDGsって言われても……」と気後れしてしまう、ということが起きています。


そこで白井さんは、『SDGsはこれからの経営における「環境・約束・機能」である』と提示しています。


これは、17のゴールの細目である169のターゲットにヒントがあります。

例えば「目標3-すべての人に健康と福祉を」の中に、「(3-6)世界の道路交通事故による死者数を半減させる」というターゲットがあります。
もし、みなさんの会社が「自動運転技術」や「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)」「ドライブレコーダー」など「交通事故を減らす」ための開発に寄与をしている、あるいは今後挑戦しようとすれば、ここに当てはまってくるのです。

P23 Chapter01 中小企業に「SDGs」が必要な8つの理由

こうして考えると、みなさんの組織において取り組んできた活動が、SDGsにつながっていることが実感できるのではないでしょうか?



わたしの場合は、教育関係であることから「ESD(持続可能な開発のための教育)」のお話しに惹かれました。

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
今、世界には気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等人類の開発活動に起因する様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことで、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。
つまり、ESDは持続可能な社会の創り手を育む教育です。

文部科学省HPより

いまの学生たちは、中学・高校でSDGsに関する教育を受けています。そのため就職活動においても、SDGsあるいはESGに力を入れている企業を選ぶ傾向にあります。

彼らにとってよい会社・よい仕事の定義は、従来の給与や環境といった条件ではなく、やりがいや働きがいといった新たな価値観に基づくものです。

そのことを白井さんはこう表現しています。

これまでの「正解がある社会で生きる力」ではなく、これからは「正解がない様々な社会課題に対し、他者と協働しながら新たな価値を生み出して、解決していくための力」が求められる

P47 Chapter01 中小企業に「SDGs」が必要な8つの理由


また、東京YMCA国際ホテル専門学校の事例は、同じ専門学校として大変学びになりました。

今や、日本の多くの企業では「少子高齢化」や「人口減少」といった大きな課題は、「ビジネスモデル」を根底から変えざるを得ない要因となっています。とりわけ、乳幼児~学生の若い世代を主たる顧客としている教育関連では、それが顕著となります。
これらに加えて「新型コロナウィルス」という新たな課題にも対応するべく、そのビジネスモデルを大きく“変革”(専門教育機関から業界支援機関へ)させようとしているのが、東京YMCA国際ホテル専門学校です。

P164~165 Chapter4 SDGs時代の「ビジネスモデル」のつくり方


業界支援機関だからこそ、業界で求められるSDGs・ESGを土台とした人材を輩出しよう、そのための学校であろう、という小畑校長の熱い思いが表れています。



ほかにもたくさん紹介したいことがあるのですが……それはぜひ本を買って読んでください(笑)


全体を通じての感想は、「SDGs・ESGとは誠実さである」ということです。そして誠実だからこそ「未来から愛される会社になれる」ということです。

ポーズやその場しのぎの活動ではなく、自社にも顧客にも社会にも誠実で真摯な活動を続けることがSDGs・ESGの本質なのかと思います。

白井さんはこれを、「三方よし」×「利他の精神」×「論語と算盤」×「脱:陰徳善事」と表しています。

ぜひ、「わたしの組織で導入するなら」という視点で、読んでもらいたいですね。そして「未来から愛される会社」になるよう、ともに取り組んでいきましょう!



明日も素敵な一日でありますように。

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